研究課題/領域番号 |
21K10854
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研究機関 | 宮崎大学 |
研究代表者 |
狩集 綾子 宮崎大学, 医学部, 助教 (80832881)
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研究分担者 |
野間口 千香穂 宮崎大学, 医学部, 教授 (40237871)
荒武 亜紀 宮崎大学, 医学部, 助教 (90773523)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | 重症心身障害児・者 / 両親 / 身体的疲労 / 介護問題 |
研究実績の概要 |
本研究は、小児期から成人期に移行する時期にいる重症児の両親が、成人移行における体験やおこりうる困難に対してどのように対処をしているのかを明らかにすることで、成人移行に対する両親への看護実践を提案をすることができ、今後増加する成人を迎える重症児の家族への支援に寄与できることを目的としている。 令和3年度においては、成人移行期にある重症児とその家族がおかれている実態に着目を行い、文献検討を行っている。成人移行するにつれて、重症児の二次障害の出現、徐々に低下する機能による高度な医療的ケアの必要が必要となること、また、社会制度からの変更により、今まで使用できていた社会資源が使用できなくなることによる両親の介護負担の増大、介護する両親の高齢化等の問題があることが考えられるため、令和3年度においては、小児期にある重症児の両親へのフィールドワークを行い、今現在、将来に対して考えていることや現在成人期になるために準備を行っていることなどについての実態の把握を行うことで、本研究の研究計画書の作成やインタビューガイドの作成を行っていく予定であったが、新型コロナウィルスの蔓延の影響で実施できていない状況である。しかし、重症心身障害児・者を対象とした看護を行う施設スタッフとの勉強会を実施し、医療者側から考える現在小児期にある重症児が成人となった場合の実態について意見交換を実施した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
小児期にある重症児の両親へのフィールドワークについては、新型コロナウィルス蔓延の影響で、外来受診が電話受診への変更や感染力が低い重症児に対して両親による感染対策の強化等により実態把握を行う機会が減少したため、研究の進捗状況としては遅れている。 重症児における成人移行に対する実態の把握、明らかになっている支援について継続して国内外の文献検討を進めており、インタビューガイドの作成、研究計画書の作成、所属機関に倫理申請の提出すべく準備を進めている。
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今後の研究の推進方策 |
文献検討を継続していくとともに、新型コロナウィルス感染症の蔓延の状況を考慮しつつ、オンラインの利用や直接行う際は感染対策を考慮しながら、重症児の両親への実態把握を行い、その結果を基に、インタビューガイドの作成を進め、重症児の両親へのインタビューを行う準備を進めていく予定である。 また、研究計画書の作成を作成し、所属機関に倫理申請を提出し、早期に研究が実施できるように準備を進めていく。
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次年度使用額が生じた理由 |
令和3年度は、新型コロナウィルスの影響でWEBでの学会の開催や研修会等の中止やWEB開催となっており、旅費の使用がなかった。また、研究の対象者が重症児の両親であるため、抵抗力の低い重症児の両親は感染に対する危機感が高く、直接フィールドワークを行うことが難しく、人件費、謝金の使用がなかった。次年度は、状況に応じて、学会への参加や研修会の参加を行うとともに、研究計画書の作成のための重症児のの両親へのフィールドワークを行うこと、インタビューガイドの作成などを行い、旅費、人件費、謝金を使用をしていく予定である。
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