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2021 年度 実施状況報告書

乳幼児アレルギーオンライン相談システムの構築とその効果検証に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 21K10875
研究機関独立行政法人国立病院機構(名古屋医療センター臨床研究センター)

研究代表者

二村 昌樹  独立行政法人国立病院機構(名古屋医療センター臨床研究センター), その他部局等, 医長 (30470016)

研究分担者 山口 知香枝  名古屋市立大学, 大学院看護学研究科, 准教授 (70514066)
研究期間 (年度) 2021-04-01 – 2026-03-31
キーワード乳幼児健診 / アレルギー / オンライン
研究実績の概要

乳幼児健診で保健師が受ける相談内容として、アレルギーに関する相談が最も多い。この相談をオンライン化することは、コロナウイルス等の感染リスクを減少させるとともに、養育者にとってもアクセスが容易となるというメリットがある。また保健師にとっても養育者の疑問や不安を系統的に聴取でき、効率的な対応が可能になる。
本研究では、オンライン上で養育者に対する正確なアレルギー情報提供と、養育者からの疑問に回答できるアレルギーオンライン相談(Teleconsultation in Infantile Allergy; TIA)システムの構築を目的とした。またTIAシステム導入に伴うアレルギー疾患発症の抑制効果についても検証を行う予定としている。
2021年度はTIAシステムの構築を主に行った。TIAシステムは、養育者のアクセスの利便性、将来の汎用性を考え、「情報掲示板」という名称のホームページを作成した。「情報掲示板」には、乳幼児のアレルギー予防および治療に関する情報を掲載するとともに、匿名で相談を受け付けて医師やその他のメディカルスタッフからの回答を公開する形とした。またこの「情報掲示板」へのアクセスは、TIAシステムの効果検証のため一部の対象地区の参加者のみに限定公開とし、周知についても対象地区の健診参加者に直接紙媒体で行うとともに、自治体が運用する子育てアプリからのアクセスについても対象地区の住民限定とした。
今後は1年間のTIAシステム導入によるアレルギー発症抑制効果を検証する予定である。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

生後3か月健診でのTIAシステム導入を予定していたが、COVID-19感染対応のため自治体から要望もあり協議の上で、6か月延期して2022年6月からの導入開始とした。

今後の研究の推進方策

TIAシステムの構築は完了しており、2022年6月から生後3か月健診で同システムを導入する。システム導入にあたって、生後3か月健診参加者に対して作成したリーフレット配布するとともに、自治体作成の育児支援アプリ内でも対象地区の住民限定で周知を行う。TIAシステム内の情報については定期的な更新を行う。

次年度使用額が生じた理由

TIAシステムの導入が6か月間延期され、2021年度に作成予定だったパンフレットなどは2022年5月作成に延期された。また導入延期に伴い外部業者に作成を委託していたホームページについても、改良を加えたため最終納品日が3月となり支払いが2022年度となった。
これらの費用は2022年度前半に使用予定である。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2022

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件、 オープンアクセス 1件)

  • [雑誌論文] Prevalence of infantile wheezing and eczema in a metropolitan city in Japan: A complete census survey2022

    • 著者名/発表者名
      Futamura Masaki、Hiramitsu Yoshimichi、Kamioka Naomi、Yamaguchi Chikae、Umemura Harue、Nakanishi Rieko、Sugiura Shiro、Kondo Yasuto、Ito Komei
    • 雑誌名

      PLOS ONE

      巻: 17 ページ: e0268092

    • DOI

      10.1371/journal.pone.0268092

    • 査読あり / オープンアクセス

URL: 

公開日: 2022-12-28  

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