研究課題/領域番号 |
21K10890
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研究機関 | 日本福祉大学 |
研究代表者 |
柴 邦代 日本福祉大学, 看護学部, 教授 (40413306)
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研究分担者 |
足立 奈穂 愛知県立大学, 看護学部, 助教 (50828374)
服部 淳子 愛知県立大学, 看護学部, 教授 (70233377) [辞退]
汲田 明美 愛知県立大学, 看護学部, 講師 (80716738) [辞退]
山口 桂子 日本福祉大学, 看護学部, 教授 (80143254)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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キーワード | 看護学生 / コミュニケーションスキル / 対乳幼児 / ノンバーバルメッセージ / 符号解読力 / 測定尺度開発 |
研究実績の概要 |
本研究は、乳幼児から発せられるノンバーバルメッセージの意味を読み取る力(以下、符号解読力)の強化に焦点を当て、看護学生の乳幼児とのコミュニケーションスキル強化を目的とした教育プログラムを開発することを目的としている。 研究の第一段階では、看護学生の乳幼児とのコミュニケーションスキルのうち、符号解読力に関するものを対児コミュニケーションスキルと定義し、看護学生の対児コミュニケーションスキルの実態を測定するための測定尺度の開発と実態調査を計画していた。 第二段階では、対児コミュニケーションスキルを強化するための教育プログラムと教材の開発を計画していた。 本来であれば、2年目である本年度には、第二段階を終了し、第3段階へと進む計画であったが、現時点で、第一段階の測定尺度の作成過程で停滞しており、実態調査に進めていない。 看護学生の対児コミュニケーションスキル測定尺度の構成概念を検討するための文献検討を実施した。一般的なコミュニケーションスキル測定尺度、看護学生のコミュニケーションスキル測定尺度、さらに、非言語的コミュニケーションスキルについて検討した。その結果、非言語的コミュニケーションでは、対象者から発せられる非言語的メッセージの解読において、非言語的サインの込められた思いや欲求を推測と検証が不可欠であることが明らかになった。非言語的サインのバリエーションも確認できた。これらを元に、尺度(案)の作成を急ぎ、測定尺度の信頼性・妥当性の検証及び実態調査へと進めていく。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
所属機関を異動したが、現機関の領域内教員は複数欠員しており、教育業務等に追われ、研究を遂行する時間を取ることが困難であった。 また、研究対象である看護学生は、ここ数年の間、コロナ禍で臨地実習が制約された状況にあることから、実態調査の結果に影響する可能性も考えられた。そのため、調査時期を慎重に検討する必要があったが、コロナ禍で研究分担者も業務が煩雑な状況にあって、調査実施時期の検討を含めた第一段階の実態調査を開始するための調整が困難であった。
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今後の研究の推進方策 |
遅れている研究計画を見直すために、定期的な会議を研究チームで開催する。 研究組織を変更し、研究分担者を同一施設内に1名設けることで、連絡調整や情報交換のしやすい環境を整える。 研究遂行の時間を確保するために、研究日を確保する。 以上より、改めて実行可能な研究計画を検討し、研究を進める。
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次年度使用額が生じた理由 |
研究遂行が大幅に遅れているが、所属機関の異動があり、研究遂行に必要な物品等、環境を整える必要があった。しかし、研究自体の遂行は停滞したため、必要となる予算の使用も次年度に持ち越しとなっている。この後、保留になっていた調査を実施していくため、調査に伴う物品費、人件費・謝金、調査結果の公表のための旅費等も使用予定である。
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