研究課題/領域番号 |
21K10905
|
研究機関 | 千葉大学 |
研究代表者 |
遠山 房絵 千葉大学, 大学院看護学研究院, 助教 (70845073)
|
研究分担者 |
森 恵美 千葉大学, 大学院看護学研究院, 教授 (10230062)
前原 邦江 千葉大学, 大学院看護学研究院, 准教授 (00302662)
岩田 裕子 筑波大学, 医学医療系, 准教授 (00292566)
木村 佳代子 千葉大学, 大学院看護学研究院, 助教 (30635371)
|
研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
|
キーワード | 看護 / 第2子を迎える家族 / 第1子のレディネス / 夫婦 / ペアレンティング |
研究実績の概要 |
2施設と子育て相談サービス事業会社によるインターネット募集によって研究参加者を募集した。その募集は、研究参加者の抽出条件に合致した者に対して研究依頼を文書と口頭で行い、夫婦それぞれに署名のある研究参加同意書をもって研究参加者とした。参加同意を確認した後に、研究参加者夫婦それぞれに、自記式質問紙とインタビューによる調査を行った。 研究参加に同意した夫婦26組52名のうち、妊娠中に切迫早産で入院したり、調査前の出産、産後連絡ない参加者を除き、最終的に研究参加者は22組44名であった。 妊娠後期と出産後2-3カ月時点に縦断的に質問紙調査とインタビュー調査を行っている。 質問紙調査は、父親の子育て関与に対して母親が行う促進行動と抑制行動の働きかけ(夫婦ペアレンティング調整尺度)を夫婦両方で測定している。 産後2~3カ月まで縦断して調査しているため、令和5年5月までデータ収集予定である。
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
研究参加者を短期間で募集することが出来、データー収集もほぼ終了している。 令和3年度の当初の計画より若干遅れたが、令和4年度には遅れを取り戻すことができた。
|
今後の研究の推進方策 |
収集した質的データから、夫婦が第1子のレディネスを高めるために、単独で、または夫婦が調整および協働して実践した夫婦ペアレンティングの調整行動と、夫婦が認識する第2子の長子役割行動を抽出し、質的帰納的に分析する。その個別結果を踏まえ、妊娠各時期に、第1子の発達段階や気質、父親や母親の特性、夫婦関係について各事例の特徴、傾向を考慮すると同時に各事例で比較・統合して、効果的な第1子のレディネスを高めるための夫婦ペアレンティング調整行動を抽出する。その結果と「夫婦ペアレンティングの調整尺度」の測定結果から、夫婦間の一致/差異について分析・統合し、第2子誕生を迎える第1子のレディネスを高める夫婦協働型子育て支援プログラム開発のための基礎資料とする。
|
次年度使用額が生じた理由 |
調査対象が予定より少なかったため謝金等に残額が生じた。令和5年度に行うデータ収集に関わる通信費、データ分析にかかる人件費、謝金、消耗品、研修費の購入に必要である。
|