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2022 年度 実施状況報告書

マインドフルネスとファミリースキルトレーニングによる産後うつ病の予防効果の検討

研究課題

研究課題/領域番号 21K10915
研究機関湘南医療大学

研究代表者

山崎 圭子  湘南医療大学, 専攻科, 教授 (50535721)

研究分担者 藤井 良宜  宮崎大学, 教育学部, 教授 (10218985)
立元 真  宮崎大学, 大学院教育学研究科, 教授 (50279965)
研究期間 (年度) 2021-04-01 – 2025-03-31
キーワードマインドフルネス / ファミリースキルトレーニング / ソーシャルスキルトレーニング / 産後うつ病 / 予防 / コーチング
研究実績の概要

本研究は、ストレスの低減やうつ病の再発防止に優れたマインドフルネス(MF)と、母親が援助要請するスキルおよび母親の援助要請に応答して育児支援等の行動を高めるファミリースキルトレーニング(FST)の組み合わせが、妊産婦のストレスをどのくらい軽減できるかを明らかにし、それを実証する研究である。
2022年度は、昨年度の研究で明らかになった母親の特性を踏まえて、MFおよびFSTの介入プログラムの開発を行なった。FSTは、「妊婦向け」と「パートナー向け」のプログラムの動画を作成した。
MFは、当初、練習効果が視覚的にわかるように精神生理学的指標を用いた方法を検討する予定であったが、マインドフルネスの専門家からコンサルテーションを受け、うまくできていてもできなくても生活の一部に取り入れて繰り返し練習できるようなプログラム内容になるよう検討を進めた。検討に当たっては、先行研究を参考にし、オンラインにおける受容性も勘案しながら作成した。
FSTの介入プログラムの「妊婦向け」は、①妊娠期から産褥期に予想される様々な出来事、②ソーシャルサポートと母親のメンタルヘルス、③手助けを導く(援助要請行動)の3項目について事例を介して具体的な対処方法を解説し、自分が必要とする援助をパートナーに要請できるスキルのプログラムを開発した。「パートナー向け」は、①母親の心身の変化に気づけるように心のレーダーを起動する、②サポート行動の習慣化、③妊娠期から産褥期の女性へのサポート行動一覧の3項目について事例を介して具体的な対処方法を解説し、母親の援助要請に応答し、母親のストレス改善や育児支援等の行動を高めるためのプログラムを作成した。プログラムは、モデリングとコーチングに基づき、コミュニケーション・スキルの強化、周産期特有の場面に特化した実践と行動強化を軸として作成した。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

マインドフルネスおよびファミリースキルトレーニングの介入プログラム(動画)は、新型コロナ感染症の影響によりイラストを用いてアニメーションで作成を行なった。しかし、微妙なニュアンスが伝わり難いことから、新型コロナ感染症の感染者数が落ち着いた2023年2月以降から実写での作成を検討し、今後、作成し直す予定である。

今後の研究の推進方策

2023年度は、妊娠期および産後の母親の抑うつ症状に対するマインドフルネスとファミリースキルトレーニングの介入効果を検証する予定になっているが、介入プログラムの完成が遅れている。マインドフルネスの介入プログラムは、初産婦、経産婦などを対象にパイロットスタディを行い、プログラムを評価・修正する予定である。実施に当たっては、感染対等により対面が困難な場合にはオンラインを活用し、妊産婦の安全を確保して実施する。

次年度使用額が生じた理由

国内学会がWeb開催になり、旅費の支出が不要になったため。また、マインドフルネスの介入プログラムの開発において、当初の内容を変更し精神生理学的指標(自律神経トリプルセンサーTPS)を購入しなかったため。

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公開日: 2023-12-25  

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