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2023 年度 実施状況報告書

男性プレコンセプションケアによる妊孕性支援モデルの構築と効果検証

研究課題

研究課題/領域番号 21K10928
研究機関大阪信愛学院大学

研究代表者

上澤 悦子  大阪信愛学院大学, 英ウィメンズクリニック・大阪信愛学院大学生殖看護認定看護師教育研修センター, 主任教員 (10317068)

研究分担者 岡田 弘  獨協医科大学, 医学部, 特任教授 (00177057)
常田 裕子  京都大学, 医学研究科, 准教授 (40622486)
嶋 雅代  福井大学, 学術研究院医学系部門, 准教授 (50633385)
波崎 由美子  福井大学, 学術研究院医学系部門, 教授 (80377449)
研究期間 (年度) 2021-04-01 – 2025-03-31
キーワード男性プレコンセプションケア / 健康教育プログラム / 生殖看護認定看護師教育 / 妊孕性温存 / CDC / WHO
研究実績の概要

現在、日本看護協会および厚生労働省認可による認定看護師教育課程(特定行為研修を組み込むB課程)である生殖看護認定看護師教育研修センターを所属施設で今年度4月より開講した。その教育課程においては、本課題「男性プレコンセプションケアによる妊孕性支援モデルの構築と効果検証」研究を今後どう展開していくのか、男性に対するプレコンセプションケアプログラムは、わが国には未だ確立していないため、生殖看護認定看護師教育内容に取り入れることができるものとして早急に検討することが重要課題となってきた。これらの教育は、2006年に米国疾病管理予防センター(CDC)が、2012年には世界保健(WHO)がプレコンセプションケアを本格的に推奨し、その後、世界産婦人科連合(FIGO)をプレコンセプションケア期の栄養の重要性を推奨した。
本研究の第一段階では、大学生対象調査の男性PCCに関するデータベース調査結果から、大学入学以前の高校生時代において、男女ともに将来の望んだ時期に子どもを得ることができるよう妊孕性温存を図るための生活と健康に向き合うための知識提供が必要なことが明らかになり、男性大学生のための教育動画も作成でき、大学や地域でのプレコンセプションケアには活用できている。
本研究では、WHOが提唱した妊孕性温存のための男性自身の身体の状況を整え、さらに生まれてくる子どもの健康のために、協力企業を得て健康な社会人男性100名を対象に、男性PCC健康教育の実施と精子数セルフチエック、生活習慣評価を行い、プログラムの効果検証を行うこととした。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

実績概要に記載したように、本研究課題は未だわが国ではエビデンスをもって確立されていないケアプログラムである。そのため、生殖看護認定看護師教育課程(特定行為研修を組むB課程)では、健康教育プログラム内容として早急に開発し、実施、評価までの過程をたどる必要性が生じている。
しかし、昨年は、新規の生殖看護教育課程開講のための申請書作成に追われつつも、ようやく今年度4月の開講までたどりつけることができた。そのため、研究進捗状況はやや遅れているものの、研修生のニードも強くあり、不妊症当事者団体からの協力や協力企業もあるため、文献等からのプログラムの見直しをしつつ、計画に添い進行していく予定である。

今後の研究の推進方策

男性プレコンセプションケアプログラムにおいては、男性自身が妊娠・出産する立場でないため、他人ごととしか捉えない男性も多い。しかし、不妊原因の約半数は男性側に不妊原因があるが、わが国では不妊は女性側に原因があるとしてきた社会背景がある。
男性が自分自身の問題として、造精機能や性機能維持のためのプレコンセプションケアをとらえていく必要がある。
そのため、生活改善等の方法論ではなく、男性自身の性認識や性機能(性自認、性器機能、精子造成機能)への理解に訴える必要があるため、それらを組み入れた新たな男性プレコンセプションケアプログラムをCDC、WHO、FIGO文献等から検討、試行・評価する。
不妊当事者団体や一般企業からの支援も受けられる予定としている

次年度使用額が生じた理由

未だ、研究目的がすべて達成できておらず、研究目的に到達するためには継続して実施していく必要がある。そのための次年度研究のための費用が必要である。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2023

すべて 図書 (1件)

  • [図書] 生殖看護ガイドブック2023

    • 著者名/発表者名
      編 日本生殖看護学会
    • 総ページ数
      278
    • 出版者
      医学書院

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公開日: 2024-12-25  

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