研究課題/領域番号 |
21K10945
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研究機関 | 沖縄県立看護大学 |
研究代表者 |
赤嶺 伊都子 沖縄県立看護大学, 保健看護学研究科, 准教授 (60316221)
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研究分担者 |
新城 正紀 沖縄大学, 健康栄養学部, 教授 (50244314)
井上 松代 沖縄県立看護大学, 保健看護学研究科, 准教授 (30326508)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | 親密なパートナーからの暴力 / 生活習慣病 / リスク要因 / IPV / DV / ドメスティックバイオレンス / 生活習慣 |
研究実績の概要 |
本研究は親密なパートナーからの暴力(IPV)被害女性の生活習慣病発症およびリスク要因とIPVとの関連を明らかにし、概念モデルの適応の検証および看護実践への応用を検討することを目的としている。 2021年度は、調査用紙の質問内容の検討と調査用紙の作成、調査実施を計画していたが、コロナ禍のため計画が大幅に遅れた。調査用紙質問内容の検討のため、国内外の先行研究(2000年~2021年に発表)の文献レビューを行った。国内は「医学中央雑誌Web版(Ver.5)」、国外は「PubMed」のデータベースを用いた。キーワードは、国内文献は「親密なパートナーの暴力、ドメスティックバイオレンス」、「ライフスタイル、生活習慣、肥満、喫煙、運動、体重、食習慣、BMI、飲酒、睡眠、ストレス、抑うつ、保健行動、ストレス対処」、「生活習慣病、慢性疾患、虚血性心疾患、脳血管疾患、糖尿病、高血圧、肥満、脂質異常症」とした。国外文献は、「Intimate partner violence、domestic violence」および上記日本語キーワードの英語表記とした。原著論文で対象は女性、年齢が20歳以上、日本語あるいは英語で記載されている論文を対象とした。 国内の文献は2件、国外の文献は564件が抽出された。その中からタイトル、抄録、論文内容からIPV被害女性またはドメスティックバイオレンス被害女性の生活習慣病とリスク要因に関する内容を記述されている論文を選定した。①小児虐待、②周産期、③精神疾患、④急性外傷に関する論文は除外した。検索の結果、国内論文は0件、国外論文は33件で、IPVとの関連する疾病として心血管疾患、肥満、2型糖尿病、高血圧症に及ぼす影響などがあり、それをもとに、調査用紙の作成作業を行っている。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
研究代表者所在の沖縄県内での新型コロナウイルス感染症拡大状況は、全国と比較しても厳しく、2021年4月12日から5月22日までまん延防止等重点措置期間、引き続き5月23日から9月30日に緊急事態宣言期間、さらに2022年1月9日から2月20日に再度まん延防止等重点措置期間が発令されていた。そのため、研究活動を行うための時間の確保が困難であったこと、研究分担者および研究協力施設との研究調整が困難であったことにより、研究の進捗が遅れた。
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今後の研究の推進方策 |
文献検討の結果の先行研究論文を参考に、調査用紙の質問項目を検討し、質問用紙の作成作業をすすめる。研究調査対象施設へ協力依頼および本研究課題について研究代表者所属の研究倫理委員会の承認を得る。承認を得たのちに研究対象者へのアンケート調査を実施する。 研究推進に向けて分担研究者と連携を密にし、研究計画に沿って研究を遂行する。Web(Zoomなど)の遠隔システムを活用して研究分担者と研究調整および情報交換を図り、コロナ禍でも実施できるように研究の推進を図る。
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次年度使用額が生じた理由 |
新型コロナ感染症の流行拡大により、研究活動を行うための時間の確保が困難であったことと、研究協力施設および研究者間の研究調整および情報交換ができなかったことなどにより、予定通りに研究をすすめることができなかったことから、次年度使用額が発生した。 今年度は、研究協力施設への依頼とアンケート調査の実施を行う。
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