研究課題/領域番号 |
21K10946
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研究機関 | 名桜大学 |
研究代表者 |
長嶺 絵里子 名桜大学, 健康科学部, 准教授 (00738148)
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研究分担者 |
小西 清美 名桜大学, 健康科学部, 教授 (50360061)
下地 幸子 (シモジユキコ) 名桜大学, 健康科学部, 准教授 (50804639)
安仁屋 優子 名桜大学, 健康科学部, 助手 (60756998)
大浦 早智 名桜大学, 健康科学部, 助教 (60811479)
佐久川 政吉 沖縄県立看護大学, 看護学部, 教授 (80326503)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | 島しょ・僻地 / ピアカウンセリング / 青年期 / 思春期 / 健康教育 |
研究実績の概要 |
本研究は、大学生(青年期)のピアカウンセラーを養成し、島しょの中学生にピアカウンセリングを実施した予備的研究を発展させ、青年期・思春期間のピアカウンセリング・プログラムの開発を目指す。これまでの学校現場だけによる性教育ではなく、島しょ・僻地の強みである「ユイマール」を活かした青年期・思春期間のピアカウンセリング・プログラムの開発である。ピアカウンセリングを用いた健康教育は、大学生と中学・高校生の世代間で、心理的距離間が近く共感しやすいことや、沖縄のソーシャルキャピタル(社会関係資本)の基盤である「ユイマール」 (方言で相互扶助の意)が機能している島しょ・僻地の地域性を強みとして、正しい知識と自己肯定感を育み、主体的な行動変容につながる教育実践にチャレンジする。 2021年度は、後期講座(15時間)開催することで、これまで他大学からの先輩ピアカウンセラーによる支援を受けていたが、今年度からは、当大学による先輩ピアカウンセラー育成することができ、今後の養成講座開講にむけた基盤作りとなった。地域においてもピアカウンセリング手法を用いた健康教育を理解してもらう場づくりを行い、今年度の僻地においてのカウンセリングを実施予定である。 コロナ禍の状況において、青年期の大学生も人とのつながりが希薄となりがちであることからピアカウンセラーもピア(仲間同士)の繋がりや自己決定できる正しい知識を必要としていることが2021年度の活動から伺えた。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
1年目、2021年は、思春期の養成講座での新規ピアカウンセラー養成と島しょでの健康教育を予定していたが、コロナ禍の状況に伴い養成講座の開催延期となり、僻地でのピアカウンセリング実施できず、受講者を対象とした質問調査表の実施に至っていない状況である。
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今後の研究の推進方策 |
現在、ピアカウンセリング養成講座及び活動にむけた大学生20名をファシリテーターとして支援を行っている。2022年度は、5月に養成講座を開講し、島しょ・僻地においてのカウンセリングを実践し、ピアカウンセラーと思春期の受講者や地域住民を対象にアクションリサーチを実施することを目標としている。
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次年度使用額が生じた理由 |
コロナの影響で前年度予定していたピアカウンセラー養成講座、ピアカウンセリング活動が延期となったため、今年度実施とする。
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