研究課題/領域番号 |
21K10947
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研究機関 | 弘前学院大学 |
研究代表者 |
佐藤 厚子 弘前学院大学, 看護学部, 教授 (20320608)
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研究分担者 |
藤崎 和弘 弘前大学, 理工学研究科, 准教授 (90435678)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | 栄養バランス / 肥満 / 青年期 / 栄養管理バランスソフト |
研究実績の概要 |
1.「栄養管理装置及び栄養管理用プログラム」の改良:本プログラムに内蔵されている食品材料及び献立数は1,830件であり、食品材料及び献立名を入力すると候補の食品材料と献立が一挙に示され、その中から目的の食品材料及び献立と数量を選ぶシステムである。候補の食品材料と献立が多数になる場合があり、利用者は使用しにくい面がある。そのため、アンド検索システムを追加する。また、例えば「親子丼」を食べた場合、文字入力をしないで「親子丼」のイラストをクリックするだけでデータが入力できるアプリを開発中である。 2.特許申請(特願:2019-200578):本装置は日本糖尿病協会の糖尿病食事療法のための食品交換表を参考としている。食品交換表は、①穀類、②果物、③肉・魚・卵・チーズ・大豆、④牛乳と乳製品、⑤油、⑥野菜、⑦砂糖など調味料の7項目に分類されているが、標準モデルエネルギープログラムは栄養素のなかで主にエネルギーとなる穀類、脂質、砂糖の摂取エネルギーを合計して算出する。例えば対象者の推定エネルギー必要量が1日1,600kcalの場合、1単位は80kcalであり、それぞれ10+1+4.5+1.5+1+1.2+0.8単位で合計20単位、1,600kcal(20単位×80kcal=1,600kcal)の栄養素を摂取するように配分されているが、本プログラムではこれらの栄養素のうち「穀類、油、砂糖」をそれぞれ10+1+0.7単位、合計11.7単位、936kcal(11.7単位×80kcal=936kcal)が標準モデルエネルギー量となる。3日間における穀類、脂質、砂糖類の摂取エネルギーの総和が標準モデル摂取エネルギーを超えると超えた分が赤い棒グラフで示される。同時に「栄養管理装置及び栄養管理用プログラム」の栄養バランス分析システムを搭載した(特許:2019-200578)。以上を特許申請している。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
データベースの構築(1,830件のデータベース)、ソフトウエア入出力ファイルフォーマットの決定。パソコンでアプリ開発をするためのソフトウエア開発環境の構築。ブラウザ上で食品材料及び献立の情報の入力とスコア計算が可能な動的ページを試作した。
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今後の研究の推進方策 |
①試作した栄養バランス管理装置を用いて、食事内容調査を行う。やせ、肥満、普通体型の栄養バランスと摂取カロリーの特徴を調査する。②肥満学生の食事指導を行う。③抑うつスケールを用いたアンケート調査を行い、抑うつ状態にある学生の栄養バランスの特徴を調査する。
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次年度使用額が生じた理由 |
ソフト開発が途中であり、謝金を支払っていないため。
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