研究課題/領域番号 |
21K10953
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研究機関 | 東京家政大学 |
研究代表者 |
藤田 藍津子 東京家政大学, 健康科学部, 講師 (70721851)
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研究分担者 |
齋藤 正子 清泉女学院大学, 看護学部, 講師 (30738232)
福井 郁子 帝京科学大学, 医療科学部, 講師 (50759842)
葛原 誠太 西九州大学, 看護学部, 講師 (60610631)
立石 和子 産業医科大学, 産業保健学部, 教授 (80325472)
両角 理恵 東都大学, ヒューマンケア学部, 講師 (80829226)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | 放課後等デイサービス / 看護師 / 看護師支援システム |
研究実績の概要 |
創設から10年足らずで、新型コロナウイルス感染拡大という社会の危機が生じ、放課後デイサービスの看護師に求められている能力は複雑化している。放課後デイサービス看護師に要求されている臨床判断能力、特にコロナ禍で求められている内容について明らかにするために、2022年度は、放課後デイサービスの管理者(看護師)にインタビュー調査を行った結果を分析した。70分のフォーカスグループディスカッションを実施し、SCATの方法にて分析を行い、ストーリーラインを作成した。 COVID-19の影響は、学校の休校に続き放課後デイが閉所となり、施設関係者が濃厚接触者等になったことで医療的ケア児の家庭内における支援が増えていた。このような背景に伴い医療的ケア児の自傷行為が増加し、保護者は就労制限が重なることでストレスが増大した。一方、放課後デイでケアを担当する看護師は、体温調節に障害がある子どもたちの発熱時の臨床判断を任されたことで困難を感じていた。その臨床判断に必要な能力として、 COVID-19の知識や医療的ケア児への看護経験を挙げ、医療的ケア児と保護者の健康管理が求められていると考えていた。コロナ禍における放課後等デイサービス看護師に求められる能力として、閉所時には、家族の状況を把握し、利用している児が家庭で心理的に安定し、環境と家族も含めた支援が考えられた。開所時には、発熱を含めた身体的なアセスメントを行う能力と家族も含めた健康管理である。開所時閉所時共に、家族と利用する児の健康管理を行うことが求められていることが明らかになった。2023年度は引き続き調査を続け、放課後等デイサービスという場の実践の中で看護師が、児の成長・発達の視点でどのような支援を行っているのかを明らかにし、活用できるシステムづくりを行う。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
新型コロナウイルスの影響にて、フィールドワークが難しい状況であった。
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今後の研究の推進方策 |
次年度も調査を継続し、対面が可能になれば現地に出向き、フィールドワークを実施予定である。インタビュー実施後に内容を分析する。分析結果をインタビュー対象者にフィードバックし、看護師が活用できるシステムを作成する。
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次年度使用額が生じた理由 |
今年度はオンライン調査を行ったため旅費を使用せず、未使用額が生じた。次年度は現地でのフィールドワークとなる見込みであるため、旅費として使用する予定である。
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