研究課題/領域番号 |
21K10976
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研究機関 | 国際医療福祉大学 |
研究代表者 |
中川 陽子 国際医療福祉大学, 成田看護学部, 講師 (00644775)
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研究分担者 |
宮本 信也 白百合女子大学, 人間総合学部, 教授 (60251005)
岡田 佳詠 国際医療福祉大学, 成田看護学部, 教授 (60276201)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | 保健師 / ストレスマネジメント / COVID-19 / 認知行動療法 |
研究実績の概要 |
【目的】COVID-19の対策においては、感染症の流行が長期化しており、対応している保健師の疲弊感は非常に高いことが推測される。そこで、COVID-19に対応する保健師に対してストレスマネジメントを目指した「認知行動療法に基づくリモート研修プログラム」を作成し、そのプログラムの有効性を予備的に検討することを目的とした。 【方法】保健師に対してリモート研修プログラムを実施し、研修受講前・後及び受講1カ月後の3回、質問紙調査(職業性ストレス簡易調査、GHQ精神健康調査票短縮版)への回答を求めた。未記入のあるデータを除外し、14名のデータを分析し、被験者内計画の一元配置分散分析を行った。本研究は、国際医療福祉大学の倫理委員会承認後に実施した(承認番号:20-Io-105)。 【結果】一元配置分散分析の結果、職業性ストレス簡易調査の心理的ストレス反応の項目において、受講前と1カ月後の間に有意差がみられ (F=3.37,df=(2,26),P<.05)、受講前と比較して1カ月後の方が有意に低かった。加えて、GHQ精神健康票の得点において、受講前と1カ月後の間に有意差がみられ(F=11.90,df=(2,26),P<.001)、受講前と比較して1カ月後の方が有意に低かった。 【考察】本研修プログラムを受講した保健師は、受講直後ではなく、1カ月後に心理的ストレスが軽減し、本プログラムは保健師のストレスマネジメント力を高めるうえで有効である可能性があることが示唆された。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
COVID-19の感染症流行の長期化に伴い、その感染症対策に携わる保健師が心身ともに疲弊しており、本研究において研究協力を得ることが困難であったため。次年度において、本研究のCOVID-19対策に携わる保健師のストレスマネジメント研修への参加協力依頼を求めていく予定である。また、全国の保健所に対するアンケート調査も並行して実施していく予定である。
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今後の研究の推進方策 |
1.COVID-19対策に携わる保健師に対する認知行動療法を活用した研修を引き続き実施し、そのプログラムの効果検証を行っていく。 2.研究分担者と共に、保健所に勤務する保健師に対して行うアンケート調査の内容及び分析方法を検討していく。 3.保健所保健師に対するアンケート調査を実施し、通常の保健師業務以外に担った「COVID-19に関する業務」の内容とその負担度について調査を行う予定である。
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次年度使用額が生じた理由 |
COVID-19の感染症流行の長期化に伴い、その感染症対策に携わる保健師が心身ともに疲弊しており、本研究において研究協力を得ることが困難であったため。次年度において、本研究のCOVID-19対策に携わる保健師のストレスマネジメント研修への参加協力依頼を求めていく予定である。また、全国の保健所に対するアンケート調査も並行して実施していく予定である。
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