| 研究課題/領域番号 |
21K10990
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| 研究機関 | 国立研究開発法人国立がん研究センター |
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研究代表者 |
土屋 雅子 国立研究開発法人国立がん研究センター, がん対策研究所, 研究員 (30756416)
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| 研究分担者 |
増島 麻里子 千葉大学, 大学院看護学研究院, 教授 (40323414)
木全 明子 国立研究開発法人国立がん研究センター, がん対策研究所, 特任研究員 (40714291)
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| 研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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| キーワード | がんサバイバーシップケア / リンパ浮腫予防支援プログラム / 心理的介入 / 多職種連携 / 効果検証 / 社会実装 |
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| 研究実績の概要 |
がん治療後のリンパ浮腫（以下リンパ浮腫と記載）は、がん治療の晩期障害であり、発現リスクは生涯にわたり続くため、リンパ浮腫の予防には、永続的なセルフケアが不可欠である。しかし、リンパ浮腫の予防は、サバイバーシップケアの重点領域のひとつとされているが、退院後の切れ目のないリンパ浮腫支援の担い手を病院外に拡大するための基盤はいまだない。また、保健師等の地域ケアの専門家が求めるエビデンス・ベーストな支援方略も欠如している。
私たちの一連の先行研究において、退院後のセルフケアの阻害要因は、セルフケアの知識不足に加え、セルフケアへの心理的負担・リンパ浮腫の発現不安に対する自己効力感の低下等であることを示し、乳がん・婦人科がん手術経験者を対象に、講義・グループワーク・体験学習を含む60分間のセッションを、1か月ごとに3回繰り返し、6か月後にフォローアップを1回設ける「心理的介入を含む包括的リンパ浮腫予防支援プログラム」を開発した。本研究では、先述の研究成果を発展させ、本リンパ浮腫予防支援プログラムの効果を，①前後比較試験、②無作為化対照比較試験で検証することを目的とする。
2021年度は、主に「心理的介入を含む包括的リンパ浮腫予防支援プログラム」の質の担保を目的とした、本支援プログラムの実施者向け手引き作成を行った。実施者向け手引きには、研究背景、本支援プログラムの概要（全体目標、適応となる対象者、アウトカム、構成、実施者、基本理念）、各セッションの目標・内容・必要な技法および理論の解説、運営方法（オンライン版）等を含め、研究班内で討議した。更に、本支援プログラムの実施候補施設との調整を行った。今後は、実施者向け手引きをテキストとした、実務者説明会（研修会）、本支援プログラムの運用および検証研究の実施準備を行う。
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| 現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
2022年1月以降に、実施者向け手引きをテキストとした、実務者説明会（研修会）を行う予定であったが、コロナ感染拡大に伴う社会的状況を鑑み延期とした。
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| 今後の研究の推進方策 |
2022年度から班会議の回数を増やし、本支援プログラムの実務者を対象とした説明会（研修会）および本支援プログラムの運用に向けて討議を重ねる。平行して、本支援プログラムの評価指標の選定、研究計画書の作成等、検証研究の実施準備を行う。
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| 次年度使用額が生じた理由 |
研究計画当初は、2022年1月から本支援プログラム実施候補施設において実務者を対象とした説明会（研修会）を行う予定であったが、コロナ感染拡大に伴う社会的状況を鑑み延期とした。本支援プログラム運用に関わる費用（オンライン会議システム使用料、人件費・謝金、実務者向け手引き印刷費等）について、2022年度に使用が生じることとなった。使用計画について、2022年度前半には、本支援プログラムの運用を開始する予定である。
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