研究課題/領域番号 |
21K11010
|
研究機関 | 高崎健康福祉大学 |
研究代表者 |
倉林 しのぶ 高崎健康福祉大学, 保健医療学部, 教授 (20389753)
|
研究分担者 |
宮崎 有紀子 群馬県立県民健康科学大学, 看護学部, 教授 (00251190)
赤堀 八重子 高崎健康福祉大学, 保健医療学部, 准教授 (30700124)
武居 明美 高崎健康福祉大学, 保健医療学部, 講師 (70431715)
|
研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2025-03-31
|
キーワード | アドバンス・ケア・プランニング / 情報ニーズ / 一般市民 |
研究実績の概要 |
当該年度の具体的成果:本研究は,地域におけるACP推進のため,一般市民が必要とする「終末期医療に関する情報(情報ニーズ)」を明確化し,「情報提供」に特化した一般市民向けACPガイドブックの作成を最終目的としている。対象を一般市民に焦点化することから、一般にわかりやすい調査票を作成することと、同時に、終末期医療に関する情報ニーズが明確になり、また,人生の最終段階の医療について「得たい情報」「誤った認識」「不明確な知識」等が明らかになるような質問項目の選定が当該年度の課題であった。「人生の最終段階における医療に関する意識調査(厚労省,H30 )」「終末期医療に関するガイドライン(全日本病院協会,H28)」や先行文献を参考に、研究グループで検討を重ね、医療処置(輸液,胃瘻を含む栄養補助療法,心肺蘇生術,昇圧剤,人工呼吸器等)と「在宅医療(在宅で可能な医療処置・ケア等)」に関する知識,また「ACP」の認識に関する項目を加え、質問紙の最終版を作成した。 一般市民を対象にすることから、条件に合致する対象者選定と対象者への協力依頼、配布方法については慎重に検討を行った。協力施設との打ち合わせを重ね、さらに施設理事会の承認を得た上で、年齢層にばらつきがあるものの5000部の配布が可能となった。調査書の回答と回収については、回収率を上げることを目的に郵送法と合わせWEB利用も併用することとした。また、同時に、研究代表者所属施設の研究倫理委員会への申請し、2021年12月に審査を受け、2022年1月には承認を得られた。 2022年6月5000部の配布に向け、3月現在協力施設との打ち合わせと印刷業者と調整中である。
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
2021年度は、研究実施計画における「準備段階(研究倫理審査受診、質問紙調査票作成、研究依頼・調整)」である。4月~11月までに文献検討と研究組織での話し合いを行いながら、質問紙の調査項目に関する検討を行い、最終案を完成させ。また、それと同時進行で、5,000部の調査票の配布方法や回収に関し研究計画を具体化たうえで、調査協力施設との打ち合わせと調整を数回行った。12月に所属大学の研究倫理審査を受診し、1月に承認を受けたため、その後、協力施設の理事会の承認を受けた上で、2~3月にかけ、調査票や依頼文等の微調整と印刷業者との打ち合わせを行っている状況である。 現在のところ、研究準備段階として順調に進行している。
|
今後の研究の推進方策 |
準備段階から、第1段階(分析)に向け調査票の回収率10~20%を目標としている。回収率を上げるためWEB回答も併用しているが、集計作業は複雑になるため、「情報に関するニーズ」の明確化にした上でガイドブック第1案作成(第1段階~第2段階)に向けた作業が計画通りに進むかどうかがポイントとなる。集計は業者依頼を予定しているが、価格差が大きいため業者選定にも検討が必要と思われる。
|
次年度使用額が生じた理由 |
2021年度については、研究遂行のための準備段階であり文献検討や協力施設との打ち合わせ、また、所属大学の研究倫理審査受審が中心となったため、助成金の使用は翌年分に繰り上げた。2022年度は、調査票配布、回収、集計分析を予定しており、前年度分を合わせ計画通りに使用予定である。
|