研究課題/領域番号 |
21K11016
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研究機関 | 大手前大学 |
研究代表者 |
山本 純子 大手前大学, 国際看護学部, 教授 (50413422)
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研究分担者 |
郷良 淳子 鈴鹿医療科学大学, 看護学部, 教授 (40295762)
川上 友美 藤田医科大学, 保健衛生学部, 講師 (60553097)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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キーワード | 在留外国人 / 訪問看護管理者 |
研究実績の概要 |
本研究は訪問看護を利用している在留外国人におけるACPプロセスの実践的モデル構築作成することである。初年度は在留外国人のACPを実践している、又は経験をしたことある訪問看護ステーション管理者に対し、半構成化面接法によるインタビューと自記式無記名質問紙による調査をするための調査票の作成とインタビュー内容の検討をした。また研究の実施は所属する機関において倫理審査委員会に申請し、承認を得て行った。 調査の実施場所と対象は在留外国人が多く住んでいる(東京都、神奈川県、大阪府、京都府、埼玉県、福岡、兵庫県)の政令7都市(横浜市、大阪市、堺市、京都市、さいたま市、浜松市、神戸市)を選択した。調査とインタビューは訪問看護ステーションの管理者である対象者に文書による説明と同意を得て実施を考えた。研究方法と分析データは、訪問看護STの管理者、訪問看護師の研究協力者の自己決定権、匿名性を保障し、研究による不利益や危険のリスクを回避または最小限にするため、本研究対象者にはこれらの保障について文書で説明を行い、同意を得て実施を行う用意をしていた。しかし、コロン禍の中インタビューに関しては十分な感染対策を考え、感染させない、感染しないことを念頭に実施を試みたが非常に困難であり、中止せざるを得なかった。また調査は新型コロナ感染による医療逼迫により、共同研究者と検討する機会が少なく、研究対象は訪問看護ステーションの管理者であることから、回収が見込めないと判断し、研究の進行が遅れた。今年度は調査とインタビューと実態調査をコロナ感染の状況をみながら進めていく。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
新型コロナウイルス感染拡大による行動制限のため調査票を郵送しても回収が得られにくくまた、対面によるインタビューに関しては感染対策を万全にしても同意を得にくいことや躊躇され、研究を延期せざるをえなかった。
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今後の研究の推進方策 |
今年度は、無記名自記式質問紙調査票を郵送し、さらなる回収増加を見込み、研究を進める。また、集計後、データの分析にて在留外国人へのACPの困難さの要因を抽出する。加えて、可能であれば海外に移住している日本人に対してACPのインタビューを行い、モデル構築の論理的、かつ科学的視点で研究を進める。研究の成果は看護系学会(海外も含め)できれば発表を行う。
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次年度使用額が生じた理由 |
2021年度倫理審査委員会の承認と新型コロナ感染拡大によつ調査の困難と判断し、研究の着手が遅れたことからさらに調査の回収の増加とインタビューの再承認をしなければならない。また2022年度は米国に調査に行く費用が生じる予定である。
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