研究課題/領域番号 |
21K11028
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研究機関 | 岐阜県立看護大学 |
研究代表者 |
古川 直美 岐阜県立看護大学, 看護学部, 教授 (40290035)
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研究分担者 |
宇佐美 利佳 岐阜県立看護大学, 看護学部, 講師 (10516850)
堀田 将士 岐阜県立看護大学, 看護学部, 講師 (30769625)
橋本 麻由里 岐阜県立看護大学, 看護学部, 教授 (40228424)
橋本 薫衣 岐阜県立看護大学, 看護学部, 助教 (40959748)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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キーワード | 介護老人福祉施設 / 看護職 / 人材育成 |
研究実績の概要 |
本研究は、介護老人福祉施設に勤務する看護職を対象とした、実践における多彩な学びの機会を活用した、看護人材育成プログラムを構築することである。 看護人材育成プログラム構築にあたり、まずは、介護老人福祉施設での人材育成に関する文献から、介護老人福祉施設での看護の特徴や看護職に求められる役割等を整理し、インタビューガイドを作成した。次に、実践の場における学びの機会の現状を把握するため、介護老人福祉施設に勤務する看護職(スタッフ、リーダー看護師)に、実践の場における学びの機会とその方法、学習環境等を問う半構造化面接を実施した。現在、3施設の看護職9名を対象に、面接を実施したところである。面接では、意図的に多職種で協働する機会を設けることで、看護職としての役割や多職種との協働に関する学びを得たことや、認知症の利用者との関わりに悩み、見本となる他職種の接し方を参考に学んだこと等が語られた。また、基盤として、これまでの経験で形成された利用者中心の看護観があると捉えられた。 今後、面接データの分析を進め、必要に応じて追加の面接を行い、学びの機会の現状から、看護人材育成プログラムの試案を作成する計画である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
調査対象であった介護老人福祉施設は、新型コロナウイルス感染症の感染拡大によるクラスターの発生や職員の自宅待機等により、長期間、業務多忙の状況にあった。現地での調査は困難と考え、施設の看護職にオンラインでの調査を依頼し了承は得られていたが、人手がなく時間を確保できない等の理由で、調査の延期を余儀なくされることが、繰り返された。そのため、面接の実施が大幅に遅れた。
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今後の研究の推進方策 |
実施できた面接データの分析を進めつつ、追加の面接を行い、介護老人福祉施設における学びの機会の現状や課題を整理する。その結果を研究者間で検討し、看護人材育成プログラムの試案を作成する計画である。
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次年度使用額が生じた理由 |
新型コロナウイルス感染症の感染拡大により研究が遅れており予定していた物品の購入をしていないこと、面接がオンラインとなり旅費の執行がなかったこと等により、次年度使用額が生じた。 次年度は研究を速やかに進め、予定していた物品の購入を進める。また、面接調査のテープ起こしを外部委託としその分を計上する。新型コロナウイルス感染症の感染状況にもよるが、緩和される方向ではあるため、面接調査やプログラム試案の試行に関する打ち合わせ等を、現地の状況を把握するためにも、現地で行うことを計画する。
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