研究課題/領域番号 |
21K11030
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研究機関 | 香川県立保健医療大学 |
研究代表者 |
竹内 千夏 香川県立保健医療大学, 保健医療学部, 講師 (00437667)
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研究分担者 |
森下 安子 高知県立大学, 看護学部, 教授 (10326449)
長戸 和子 高知県立大学, 看護学部, 教授 (30210107)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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キーワード | シームレスケア / 看護師 / 高齢脳血管疾患患者 / 回復期リハビリテーション病棟 / ガイドライン |
研究実績の概要 |
本研究の目的は、回復期にある高齢の脳血管疾患患者んへ看護師がどのようなシームレスケアを実践しているかを明らかにし、シームレスケア実践ガイドラインを開発することである。 今年度は、第一段階として回復期にある高齢脳血管疾患患者への看護師によるシームレスケアの構成要素を明らかにするために、ステップ①として回復期病棟3年以上に勤務し、高齢脳血管疾患患者への退院支援の経験が5年以上ある看護師を対象に面接調査を行い、質的帰納的に分析し、12のカテゴリー、31のサブカテゴリーを抽出した。 その後、抽出されたコードと文献からにもとづいて質問紙作成原案を作成した。作成した質問紙原案について、退院支援に従事する老人看護専門看護師、回復期リハビリテーション病棟協会認定のリハビリテーション看護師や退院支援関連に携わっている研究者等10名にプレテストの実施および内容的妥当性を依頼し、頂いた意見を踏まえて、わかりにくい質問内容の文言、順番などを修正した。加えて、プレテストデータから質問項目の天井効果・フロア効果を確認し、シームレスケア質問紙を完成させた。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
今年度は研究協力者へのインタビューを行い、その結果から質問紙を作成し、全国調査を実施予定であったが、Covid-19の感染拡大の影響を受け、予定通り研究を進めることができなかった。現在、全国調査の準備を進めている。
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今後の研究の推進方策 |
令和4年には、全国の回復期リハビリテーション病棟に勤務する看護師約2000名への郵送法による質問紙調査を行い、得られたデータの分析を行い、シームレスケアの看護実践の実態および影響要因を明らかにする。その後、看護師がシームレスケアを実践のケア内容をリスト化しシームレスケア実践ガイドライン(案)を作成し、研究者と専門家によるグループ討議し、ガイドライン(案)を洗練化する。令和5年には、シームレスケア実践ガイドラインを協力の得られる臨床現場で試験運用し、さらに研究者と専門家によるグループ討議し田植えで洗練化し、実現可能なガイドラインを完成させる予定である。
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次年度使用額が生じた理由 |
質問紙の全国調査が予定より遅れたため印刷および発送等の業務委託が次年度の請求となった。
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