研究課題/領域番号 |
21K11039
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研究機関 | 金沢医科大学 |
研究代表者 |
前田 修子 金沢医科大学, 看護学部, 教授 (70336600)
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研究分担者 |
森山 学 金沢医科大学, 金沢医科大学氷見市民病院, 教授 (50278131)
福田 守良 金沢医科大学, 看護学部, 講師 (90711094)
蘭 直美 金沢医科大学, 看護学部, 講師 (80761759)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | 訪問看護 / ICT / 尺度開発 |
研究実績の概要 |
2022年度は、「訪問看護に従事する看護師を対象としたICTスキル自己評価尺度」開発のための調査実施、論文作成、開発した尺度を用いた調査実施の準備を行った。 尺度開発のための調査は、2022年5月に行った。対象者は、勤務形態(常勤,非常勤)や役職の有無(管理者,スタッフ等)は問わず訪問看護に従事する看護師とした。データ収集は、訪問看護ステーション1000箇所の管理者宛てに調査用QRコードを貼り付けた調査依頼を郵送し、各訪問看護ステーション1名以上の協力参加を依頼した。回答はWEBにてデータ収集した。調査内容は個人特性,訪問看護業務におけるICT機器使用状況、訪問看護業務に関連したICTスキル22項目とした。結果、156名から回答が得られ、分析の結果、3因子14項目が抽出され、本尺度の信頼性・妥当性は許容範囲であることを確認した。 尺度の開発プロセスならびに、信頼性・妥当性の確認については、論文を作成し、看護系学会誌に投稿し、現在査読後の修正段階である。査読を通して、さらに尺度開発プロセスを丁寧に仕上げることができた。 開発した尺度を用いた調査実施の準備は、研究計画を立案し、本学の倫理審査委員会に申請し、準備の最終段階となっている。立案した研究計画は、訪問看護業務におけるICT機器活用意向につながる看護師の要因を明らかにすることを目指したものであり、具体的には、訪問看護に従事する看護師の訪問看護業務におけるICT機器の活用意向につながる要因を明らかにし、その違いについて考察することを目指すものである。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
2022年度実施予定であった尺度を用いた研究は、2023年度に実施となったが、調整可能な範囲内である。
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今後の研究の推進方策 |
2023年度は、開発した尺度を用いて、訪問看護に従事する看護師のICTスキルの特徴を明らかにする調査を実施予定である。 調査の目的は2種類あるため、2回調査を実施予定である。1回目は訪問看護に従事する看護師の訪問看護業務におけるICT機器の活用意向につながる要因を明らかにし、その違いについて考察することを目指すものである。2回目は、訪問看護に従事する看護師のICTスキルの特性から訪問看護にICTを安全に積極的に活用できるようにするための看護師への教育的支援の検討材料とすることを目指すものである。 これらの調査が終了した時点で、訪問看護に従事する看護師へのICTスキル獲得、活用への支援策を盛り込んだ教育的支援の具体策を作っていく。教育的支援の具体策は、実際に教材作成を行い訪問看護に従事する看護師向けのセミナーなどの企画・実施を予定している。 また、調査結果ならびに教育的支援づくりのプロセスは、論文を作成し、公表を目指す。
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次年度使用額が生じた理由 |
2022年度に実施予定だった開発した尺度を用いた研究が2023年度実施に変更になったため次年度使用金額が生じた。2023年度に変更になった理由は、論文投稿の段階で尺度の修正が必要となったためである。 予定していた調査は、倫理審査承認段階の準備はできているため、2023年度の早い段階で実施できる予定である。次年度使用金額は、予定していた調査実施(WEB調査作成・回収)に伴う委託費用、論文作成の翻訳費用に用いる。論文作成は、調査結果ごとにまとめるため2本執筆を予定している。 よって、2023年度は、調査2回分の調査実施に伴う委託費用(WEB調査作成・回収)、論文作成の翻訳費用などの諸費用を計上する。その他に、調査結果に基づく、訪問看護に従事する看護師のICTスキル向上のための教材や教育プログラムを開発し、セミナーなどの企画・実施を予定している。そのため、教材作成のための映像作成などの諸費用やソフト費用、セミナー周知のための広報費(広告、郵送での案内)、セミナーの運営費(講師謝礼、会場費、機材確保、協力者への謝礼など)が必要となる。
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