研究実績の概要 |
当該年度は,2本の査読付き論文を出版した.以下に文献情報とその研究内容を記載する. 研究1.齋藤佑樹, 友利幸之介, 澤田辰徳, & 大野勘太. (2022). 訪問リハビリテーションに従事する作業療法士が対象者の活動・参加レベルの目標達成を支援するプロセス─ 複線径路等至性アプローチ (TEA) による分析の試み─. 作業療法, 41(2), 226-238. 概要:4名の作業療法士にインタビューを実施し,複線径路等至性アプロー チ(TEA)にて分析を行った.4名は介入初期において,クライエントが作業の視点で生活を顧みることができるよう働きかけを行っていた.また目標設定時は,面接評価の時間を設け,協働的に課題を焦点化するプロセスを重視しており,目標設定後は,訪問リハの利点・欠点を踏まえ柔軟に介入内容の選択を行っていた. 研究2.Saito, Y., Tomori, K., Sawada, T., & Ohno, K. (2023). Longitudinal Process of Setting and Achieving Activity-and Participation-Level Goals in Home Rehabilitation in Japan: A Qualitative Study Using Trajectory Equifinality Modeling. International Journal of Environmental Research and Public Health, 20(9), 5746. 概要:研究1の追加検証である.作業療法士9名を対象にインタビューを行い,複線径路等至性モデリング(TEM)を用いて分析を行ったところ,活動レベル・参加レベルの目標の設定・達成プロセスにおいて,2つのフェーズと4つの経路の存在が明らかになった.
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