研究課題/領域番号 |
21K11049
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研究機関 | 愛媛大学 |
研究代表者 |
陶山 啓子 愛媛大学, 医学系研究科, 教授 (50214713)
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研究分担者 |
小岡 亜希子 愛媛大学, 医学系研究科, 講師 (50444758)
藤井 晶子 愛媛大学, 医学系研究科, 助教 (00805624)
田中 久美子 愛媛大学, 医学系研究科, 准教授 (00342296)
中村 五月 聖カタリナ大学, 人間健康福祉学部, 准教授 (40549317)
吉田 美由紀 愛媛大学, 医学系研究科, 助教 (80866442)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2026-03-31
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キーワード | 排泄ケア / 高齢者 / 施設連携 / 情報共有 |
研究実績の概要 |
本研究では、高齢者の生活の場の転移に伴う排泄ケアに関する施設間での情報共有・協働のために、①排泄に問題を生じやすい高齢者の特徴を明らかにする、②移転時に継続して個別ケアを実践するために必要な施設間での情報共有の内容と方法を明らかにする。特に、回復期リハビリテーション病棟において、急性期から回復期、回復期から慢性期(施設や在宅)へとケアの場が変化する時点に着目して研究をすすめる予定である。 昨年度に引き続き、入院・入所・退院後に排泄に関する問題が生じ、他施設との連携を要としたケースについて、①どのようなケースであったか、②どのような情報共有・連携が必要であったかについて、回復期リハビリテーション病院、特別養護老人ホーム及び訪問看護ステーションの看護師等から情報収集う予定であった。昨年度は、特別養護老人ホームの看護師、急性期病院の医師などからの情報で、尿道カテーテルを留置中の患者について、その適応の理由や抜去の可能性についての情報共有の必要性を確認している。特に、課題になる点は、抜去の際の方法、時期や判断であった。本年度は、主に文献検討を行い、排泄機能や動作に関する退院前の評価を伝えることが、その後の機能や環境変化に応じた排泄方法を支援するうえで、重要になることが考えられた。 移行期に生じる課題や必要な情報を予測し調査票を作成することで量的なデータとして課題を明らかにするための研究計画の検討を行った。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
当初、施設間の移転に伴い生じる高齢者の排泄の課題や共有が必要な情報を把握するために、インタビュー調査を実施する予定であったが、ケースが多様であるため、調査票を作成して量的な手法により、調査を実施することを検討しているため、時間を要している。
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今後の研究の推進方策 |
施設間連携が課題になるケースを文献検討等で特定し、調査票を作成し、高齢者の排泄にに関する課題と施設間移転時に必要な情報を調査し、連携シートの作成に取り組んでいく。
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次年度使用額が生じた理由 |
研究計画の修正により、調査票の作成、郵送に予算を使用する予定であったが、研究計画の修正や調査票の作成に時間を要し、実施できていないため経費が予定通り使用できなかった。次年度は、引き続き調査票の作成を行うため、情報収集のための学会参加や調査票作成後の郵送費などに使用する。
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