研究課題/領域番号 |
21K11063
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研究機関 | 金沢医科大学 |
研究代表者 |
蘭 直美 金沢医科大学, 看護学部, 講師 (80761759)
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研究分担者 |
前田 修子 金沢医科大学, 看護学部, 教授 (70336600)
福田 守良 金沢医科大学, 看護学部, 講師 (90711094)
森山 学 金沢医科大学, 金沢医科大学氷見市民病院, 教授 (50278131)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | グループホーム / 認知症高齢者 / サルコペニア / 嚥下障害 / 巻笛 / MCT |
研究実績の概要 |
2021年度は研究代表者と研究分担者で計15回の会議を行い、研究の遂行に必要な情報を共有し、検討を行った。 本研究の目的は、グループホームに入居する認知症高齢者を無作為に4群(MCT群・巻笛群・MCTと巻笛併用群)に割付けし、MCTと巻笛がサルコペニアの嚥下障害の予防、改善効果があるか検証することである。そのため、2021年度は①介入内容(巻笛やMCT)、②サルコペニアの対象者の抽出のための測定用具、③サルコペニアの嚥下障害の予防,改善効果を測定する用具に関連した文献検討を行った。 ①については、巻笛やMCTを扱う業者と連絡を取り、先行研究の検討やサンプル品を入手し、研究者間で試行した。②については、サルコペニアの抽出において骨格筋量を測定するため、骨格筋量を測定するための機器(In body)を取り扱うIn body社と密に連絡を取り、先行研究の検討やデモ機を使って使用方法を確認した。③については、JMS舌圧測定器を購入し、デモンストレーションを行った。 本研究は準実験研究であり、対象者はグループホームに入所する認知症高齢者であるため、あらゆる場面を想定して綿密な研究計画を立案する必要がある。そのため、介入方法や測定方法の詳細なプロトコールを作成し、2022年度の実施に向けて準備を行った。また、フィールド先の選定として、大学近郊のグループホームの見学を行い、入居者の状況を把握し、計画している介入方法や測定方法の妥当性を検討した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
巻笛やMCTを使用した先行研究が少ないこと、認知症高齢者を対象としているため、嚥下障害の測定方法に工夫が必要であり、それらの検討に時間を要している。 また、新型コロナウィルス感染症の感染状況により、対象であるグループホームの協力を得ることが困難であり、必要なサンプル数を確保するために時間を要している。 以上のことから、当初の計画よりやや遅れていると判断した。
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今後の研究の推進方策 |
新型コロナウィルス感染症の感染状況により、対象であるグループホームの協力を得ることが困難であり、必要なサンプル数を確保できない可能性がある。 また、当初の予定では介入期間を1年間にしていたが、現在の感染状況では困難であるため、先行研究を参考に介入期間を12週間に変更することを検討している。
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次年度使用額が生じた理由 |
2021年度中に研究を実施できなかったため、物品費(In Bodyのレンタル、巻笛やMCTの費用)、旅費(フィールド先への移動費用)を使用できず、次年度使用額が生じた。2022年度中には研究を実施するため、これらの物品費と旅費を使用する予定である。
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