研究課題/領域番号 |
21K11063
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研究機関 | 金沢医科大学 |
研究代表者 |
蘭 直美 金沢医科大学, 看護学部, 講師 (80761759)
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研究分担者 |
前田 修子 金沢医科大学, 看護学部, 教授 (70336600)
福田 守良 金沢医科大学, 看護学部, 講師 (90711094)
森山 学 金沢医科大学, 金沢医科大学氷見市民病院, 教授 (50278131)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | 巻笛 / 中鎖脂肪酸 / サルコペニア / グループホーム / 認知症高齢者 / 摂食嚥下障害 / 舌圧 |
研究実績の概要 |
本研究の目的は、グループホームに入居する認知症高齢者に対し、巻笛とMCTがサルコペニアの嚥下障害の予防、改善に効果があるか検証することである。2022年度は研究代表者と研究分担者で計28回の会議を行い、研究の遂行に必要な情報を共有し、検討を行った。 当初、巻笛とMCTの効果を見るため、巻笛群、MCT群、巻笛+MCT群、対照群の4群を割付して、介入前後で摂食嚥下機能を測定する予定であった。しかし、所属機関の倫理審査委員会でMCTが食品であるため、MCTだけの効果を検証すると特定臨床研究になる可能性を指摘された。特定臨床研究の場合、医師が研究代表者になり、研究代表者を交代することになるため、研究デザインを変更することになった。変更した研究デザインは、何もしない期間を12週間設け、その後、巻笛あり群(巻笛+MCT)、巻笛なし群(MCTのみ)で12週間介入を行い、何もしない期間の前後に第1回目の調査、第2回目の調査を実施し、介入12週間後に第3回目の調査を実施することにした。倫理審査委員会の承認を得て、11月から所属機関周辺の市町村にあるグループホームに研究協力を依頼し、3か所のグループホームから研究協力の同意を得た。対象者とそのご家族に研究の趣旨を説明し、同意を得た後、調査をスタートした。12月~1月にかけてIn BodyS10等でサルコペニアの対象者を抽出した。2~3月にかけて第1回目の摂食嚥下機能(舌圧、オーラルディアドコキネシス、反復唾液嚥下テスト)とBI(Barthel Index)、DBDS(Dementia Behavior Disturbance Scale)を測定した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
所属機関の倫理審査委員会から、MCTの介入について特定臨床研究の可能性を指摘され、研究デザインを変更したことが研究が遅れた第1の理由である。さらに、新型コロナウィルス感染症の感染状況により、対象であるグループホームの協力を得ることが困難であり、必要なサンプル数を確保するために時間を要した。
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今後の研究の推進方策 |
第2回目の調査、第3回目の調査の日程も決まっており、このまま順調にいけば9月以降に論文作成に取り掛かることができる。 研究を遂行する上の課題として、介入期間が12週間と長いため、介入期間中に体調不良や、対象者の気分が乗らず予定していた介入を100%遂行できないこともある。そのため、分析対象とする基準を決めることを検討している。これらの課題は、グループホームに入居する認知症高齢者を対象とした研究の限界でもある。
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次年度使用額が生じた理由 |
コロナ禍により予定していた学会をオンライン参加としたためその旅費を支出することがなく未使用額が生じた。また、購入した機器が当初の予定よりも安価であったため未使用額が生じた。令和5年度は、消耗品、学会参加旅費、学会参加費、論文翻訳料に使用する。
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