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2023 年度 実施状況報告書

軽症脳卒中患者の病的疲労に着目したフレイル予防・改善のためのケアプログラム開発

研究課題

研究課題/領域番号 21K11076
研究機関北海道大学

研究代表者

結城 美智子  北海道大学, 保健科学研究院, 教授 (20276661)

研究分担者 大槻 美佳  北海道大学, 保健科学研究院, 准教授 (10372880)
佐藤 善久  東北福祉大学, 健康科学部, 教授 (90326744)
齋藤 史子  福島県立医科大学, 看護学部, 講師 (40769486)
研究期間 (年度) 2021-04-01 – 2025-03-31
キーワード脳卒中 / 病的疲労 / フレイル / 介護予防
研究実績の概要

脳卒中後疲労(Post Stroke Fatigue:PSF)は病的疲労であり、一般的に経験される生理的疲労等は異なり休息をしても回復せず、日常生活が遂行できないほどエネルギーや意欲が低下し、慢性的な経過をたどる重篤な後遺症の一つである。これらのことは関連する臨床および学術領域においても国際的に認識されているが、その解明と有効な介入については発展途上にある。
本研究の計画において今年度は脳卒中治療・ケアに携わる医療従事者のうち、脳卒中リハビリテーション看護認定看護師を対象としてPSFの認識と看護実践に関わる質問紙調査を行った。その結果、回答者の年代では40-44歳が最も多く、業務内容・職位では主任・副看護師長が最も多かった。対象は、患者の8割以上がPSFを経験していると認識しており、またその疲労は一般的な疲労と異なっていると認識していた。PSFの評価はほぼ全員がスケールを用いていないと回答しており、具体的な臨床判断の方法として主に「患者が自覚する疲労の程度によって判断する」「メディカルスタッフの臨床経験に基づいて判断する」としており、PSFのアセスメントの困難さが示された。さらに、PSFに関する知識の取得状況では、研修が最も多く、次いで医学雑誌等からであり、どこからも得ていないという回答も20%であった。
今後の研究計画として医療従事者のPSFに関する具体的対応についてインタビューで把握で詳細な検討をすすめる予定である。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

対象候補となっていた医療機関においてCOVID-19流行感染が発生し、病院内のスタッフ稼働状況から研究依頼できる想定期間に変更を生じたこと、想定以上にPSFに関する認識や実践事例が多くないことから、研究方法等の再検討が生じたことによる。

今後の研究の推進方策

下記について実施予定とする。
1)令和5年度に得られたデータを詳細に分析していく。
2)脳卒中で入院による治療・ケアを担当している医療従事者を対象として、PSFの認識と患者への対応について詳細に把握して分析を進める。

次年度使用額が生じた理由

本研究の終了は当初の予定では2024年3月であったが、研究遂行に想定以上に時間を要しているため、1年間の延期をして遂行するため。

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公開日: 2024-12-25  

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