研究課題/領域番号 |
21K11101
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研究機関 | 日本福祉大学 |
研究代表者 |
水谷 聖子 日本福祉大学, 看護学部, 教授 (80259366)
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研究分担者 |
嶋田 貴之 日本福祉大学, 看護学部, 助教 (10889885) [辞退]
高松 三沙子 日本福祉大学, 看護学部, 助手 (20907703)
水谷 勇 神戸学院大学, 人文学部, 教授 (60190641)
大橋 裕子 日本福祉大学, 看護学部, 准教授 (70352911)
西尾 彰泰 岐阜大学, 保健管理センター, 教授 (90402172)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | アディクション / ハームリダクション / 認知行動療法 / わかりやすいハンドブック |
研究実績の概要 |
本研究テーマは、認知行動に基づく生活困窮者のための『わかりやすいギャンブル(パチンコ含)アディクションに関するワークブックの開発』である。ワークブックの開発過程では、これまでの研究や活動実践の強みを活かし、当事者である彼らと、彼らを支援する専門職や市民団体の意見を聞きながら開発しその効果を検証する。さらにワークブック活用にあたっての運用マニュアルも作成し広く活用できることを目的としている。 精神、知的、発達障がいのある生活困窮者が活用できるギャンブル(パチンコ含)アディクション・ワークブックの作成にあたり、今年度は、支援者らがこれまで活用してきたワークブック、よく活用する資料など対象物の情報収集を行った。その結果、アディクションに至る背景、アディクションになったことによって損失したもの(例えば、家族、人間関係、仕事、金銭など)ではなく、アディクション状態を引き起こす可能性の高い共通事項に着目して先に取り組むことを検討した。また、読みものとしてのスタイルではなく、イラストを導入して、感じてもらえる内容がわかりやすいのではないかなど、内容についても検討した。訳本のものは、文化が異なるため使いづらさを感じていることが分かった。そのため、実際にわかりやすさを支援者からどのように引き出していくのかを検討した 次年度の調査に向けて、具体的な調査内容、調査方法を検討を行うことができた。また、ワークブックの骨子は、自己効力感・ストレス対処、スキーマ療法など項目を整理することになった。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
コロナ災禍、本務の教育に時間を取られることが多かったこと。研究分担者の離職に伴い研究分担の再編を強いられることになったこと、他機関の研究分担者との打ち合わせの日程確保が困難となり計画的に取り組むことができなかった。
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今後の研究の推進方策 |
基本方針の変更はない。 まずは、支援者を対象に具体的内容に関して調査を行う。ワークブックの骨子は、自己効力感・ストレ対処、スキーマ療法など項目を整理する。また、アディクションに関しては、①既存のギャンブルに関するワークブック、②アルコールや薬物などに関するワークブック、③ニコチン依存に関するワークブックに加えて、日本文化の特徴を加味して調査を行う。その後、自己効力感、ストレス対処、スキーマ療法関連部分の素案を作成していく。 既存のギャンブルに関するワークブック、日本のギャンブルやパチンコ産業などの情報を加味しながら作成する。集団と個別で使用できるものについて研究者間で検討する。 精神、知的、発達障がいのある生活困窮者が、個別や集団で活用しやすさを念頭に引き続き追究する。
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次年度使用額が生じた理由 |
研究が遅れ気味であること、具体的な調査は、次年度に行うことになったため、翌年度分として請求した助成金と併せて使用する予定である。また、ハンドブックにはイラストを導入していくことになったため、今年度の残金も併せて充当していく予定である。 具体的には、研究打ち合わせの会議費、郵送費、業務委託費、印刷費、ハンドブック製本費などである。
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