運動器の健康から行動変容をもたらす職域保健指導プログラムの開発

2021 年度 実施状況報告書

• 研究課題/領域番号: 21K11119
• 研究機関: 東都大学
• 研究代表者: 塩満 智子 東都大学, 幕張ヒューマンケア学部, 講師 (90468025)
• 研究分担者: 鶴田 来美 宮崎大学, 医学部, 教授 (30258983) ; 吉永 砂織 宮崎大学, 医学部, 准教授 (50560596)
• 研究期間 (年度): 2021-04-01 – 2025-03-31
• キーワード: 運動器 / 行動変容 / 保健指導

研究実績の概要

本研究では、壮年期・中年期労働者を対象に、ロコモ健診及び保健指導を実施し、運動器の健康及び保健行動の実態を明らかにする。また、ロコモ度テストを活用した保健指導プログラムを作成し、生活習慣の見直しや保健行動を変容する動機づけの支援に繋ぐことを目的とする。
令和３年度は、主に職域におけるロコモ度テストを活用した保健指導プログラムの開発に向けて、共同研究者、研究協力者とともに保健指導プログラムの企画、教材の作成等を行った。
当初の計画では、事業所に協力を依頼し、30～50歳代の労働者を対象にロコモ健診を実施し、労働者の運動器の健康及び保健行動の実態を明らかにする予定であった。また、ロコモ度テストの結果を踏まえた保健指導の企画及び実施を計画していた。しかし、コロナ感染症の影響により、当初予定していた事業所での測定・調査が実施できなかった。理由として、テレワークの機会が増え、出社し集団で行う健康度測定を中止しているという職域の現状があった。
そこで、withコロナ、afterコロナでも活用できるよう、オンライン型の保健指導プログラムを企画することにした。労働者を対象にしたオンライン型の健康教育や健康相談等の保健指導に関する文献検索や、共同研究者や研究協力者との意見交換を行い、健康教育の教材や保健指導の方法について検討した。
令和４年度は、労働者の運動器の健康及び保健行動の実態を明らかにし、オンライン型の保健指導プログラムの実施を目指す。

現在までの達成度 (区分)

4: 遅れている

理由

コロナ感染症の影響により、当初予定していた事業所での測定・調査を実施できなかった。

今後の研究の推進方策

本研究は、職域におけるロコモ度テストを活用した保健指導プログラムの開発を目指している。
集団での調査・測定、対面での保健指導の実施を計画していたが、コロナ感染症の影響で、当初予定していた方法での実施が難しい状況となった。そのため、今後はオンラインも活用した保健指導プログラムとなるように、健康教育の教材や保健指導の方法等を工夫し、研究に取り組んでいく。

次年度使用額が生じた理由

令和３年度はコロナ感染症の影響で計画していた事業所での調査・測定を実施することができなかったため、調査・測定に係る費用の支出がなかった。
次年度は、当初の計画に追加して、調査・測定を実施する予定である。