研究課題/領域番号 |
21K11122
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研究機関 | 東京医科大学 |
研究代表者 |
鈴木 良美 東京医科大学, 医学部, 教授 (90516147)
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研究分担者 |
阿部 幸恵 東京医科大学, 医学部, 教授 (20449218)
石田 千絵 日本赤十字看護大学, 看護学部, 教授 (60363793)
澤井 美奈子 湘南医療大学, 保健医療学部看護学科, 准教授 (90520776)
神庭 純子 西武文理大学, 看護学部, 教授 (20440589)
井口 理 日本赤十字看護大学, 看護学部, 准教授 (10513567)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | シミュレーション / 保健師 / 教育 / 公衆衛生看護 / ICT |
研究実績の概要 |
1.シミュレーションのシナリオ作成および研究者のトレーニング:シミュレーション教育の質を高めるには、、十分に検討されたシナリオの活用や教員の資質向上が重要である。そこでシミュレーション教育に関して指導的な立場にある研究分担者の阿部氏のアドバイスを受けながら、COVID-19への保健師活動の経験が豊富な研究分担者の井口氏を中心に研究者間で討議しながら本研究で用いるシミュレーションのシナリオおよび教材を開発した。さらにシミュレーションの技術向上のために、研修へ参加するとともに、開発したシナリオを用いたトレーニングを行った。 2.英語版シミュレーション評価尺度の翻訳と妥当性の検証に関する計画書作成:国内の看護におけるシミュレーション教育に関する文献検討では、シミュレーション教育の評価には主観的な評価が多く、今後はより信頼性と妥当性のある客観的な評価法の検討が必要であることが指摘されていた。評価指標に関する文献検討を行う中で、海外では看護におけるシミュレーション教育の評価に関してNational League for Nursingが開発した尺度(シミュレーションデザイン、教育実践、学生の満足度と自信)が複数の言語に翻訳され、妥当性が検証された上で評価指標として活用されていることがわかった。しかし、日本語版の妥当性は検証されていなかった。そこで同尺度を英語から日本語に翻訳し、妥当性の検証を行うため準備を行った。 3.介入研究の計画書作成:上記の評価指標と並行して介入研究のプロトコルを作成した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
1.シミュレーションのシナリオの作成および研究者のトレーニングを予定どおり実施できた。 2.当初は初年度に介入研究を一度実施する予定であったが、文献検討を進める中で、プログラムの評価の際に必要となる尺度の準備が必要であることがわかり、そちらを優先させた。
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今後の研究の推進方策 |
1.翻訳したシミュレーション尺度の妥当性の検証:今年度の前半で翻訳したシミュレーション尺度の妥当性を検証する。 2.介入研究の計画・実施と評価:介入研究の計画書を完成させ、保健師学生を対象にCOVID-19への保健活動に関するオンライン型シミュレーション教育を実施・評価する。
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次年度使用額が生じた理由 |
当初は介入研究を1年目に実施予定であったが、文献検討を進める中で評価指標の英語版の翻訳と妥当性の検証が必要であることがわかり、そちらを優先したことが影響していると考えられる。次年度は介入研究を実施するため、繰り越した予算を使用する予定である。
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