研究課題/領域番号 |
21K11133
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研究機関 | 弘前大学 |
研究代表者 |
則包 和也 弘前大学, 保健学研究科, 准教授 (00342345)
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研究分担者 |
工藤 麻理奈 弘前大学, 保健学研究科, 助手 (70892347)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | うつ病看護 / 認知行動療法 / メタ認知トレーニング |
研究実績の概要 |
本研究の目的は、うつ病のためのメタ認知トレーニング(以下、D-MCT)を看護師が実践する効果を検証し、うつ病患者への看護プログラムへの適用について検討する事である。そのため、当該年度の計画を施設への研究依頼と協力が得られた対象者へのD-MCTの実施とした。 まずは、本研究者らのD-MCTの理解を深めるために、D-MCTの開発者の著作の翻訳版(うつ病のためのメタ認知トレーニング 解説と実施マニュアル,金子書房,2019)を、研究分担者と精読した。さらに、実施の際のノウハウを習得するために、先述の著書の翻訳者が主催するセミナーに参加すると共に、D-MCTを日本に紹介した本研究協力者と連絡を取り合い、常に最新の情報を得るようにした。また、本研究分担者と精神科病院をリストアップし、研究協力依頼書を作成し、そのうちの3つの施設に依頼を行った。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
理由は、新型コロナウイルスの感染拡大を受けて、医療機関から研究実施の承諾が得られないことである。本研究者らは、感染対策を継続しながら、ワクチン接種を済ませているが、病棟に入って一つの部屋内で入院患者を対象としてD-MCTを実施することに対しては、現状況において施設側の許可を得ることがかなり難しいと考えられる。
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今後の研究の推進方策 |
今後は、新型コロナウィルスの感染状況を見極めながら、病院などの施設に対して、根気よく協力依頼を続けていくことが肝要と考える。
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次年度使用額が生じた理由 |
次年度使用額が生じたのは、新型コロナウィルスの感染拡大が大きな理由である。そのため、D-MCTの実施に必要なプロジェクターや、対象者に対する謝礼金の項目で余剰が生じた。また、学会での発表や情報収集も、感染拡大を受けて中止、延期が相次ぎ、旅費としての支出が無かったためである。さらに本研究者の2022年からの転勤も研究の進展に影響を与え、次年度使用額が生じた理由となったと考える。 今後の使用計画として、本研究分担者のD-MCT研修の受講費用に充てると共に、勤務地が離れた研究代表者と分担者の情報交換についても充当する予定である。また、新たな協力可能な施設を開拓するための資金として、効果的な使用を検討する予定である。
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