研究課題/領域番号 |
21K11149
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研究機関 | 長野県看護大学 |
研究代表者 |
柄澤 邦江 長野県看護大学, 看護学部, 准教授 (80531748)
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研究分担者 |
小野塚 元子 長野県看護大学, 看護学部, 講師 (30449508)
安田 貴恵子 長野県看護大学, 看護学部, 教授 (20220147)
千葉 真弓 長野県看護大学, 看護学部, 准教授 (20336621)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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キーワード | 訪問看護 / 訪問介護 / 終末期療養者 / 連携・協働 / 支援モデル |
研究実績の概要 |
本年度は、以下の内容に取り組んだ。 1.文献検討:国内文献を中心に文献検討を行った。我が国では、医療ニーズと介護ニーズを併せ持つ重度の在宅療養者が増加していること、特に状態悪化が予測される終末期療養者においては、訪問看護師と訪問介護員との連携・協働が重要といわれている。しかしながら、緊急時の情報共有がスムーズにいかないなど、課題が指摘されていることを確認した。より良い連携・協働のための検討が必要であることを再確認した。 2.実践者からの情報収集:訪問看護ステーション管理者1名および訪問介護事業所の主任1名の協力を得て、両者の連携・協働の現状について情報収集した。2名の実践者は、両者が一緒に関わって終末期を支えたという経験はあるものの、数も少ない上、システムというようなものもなく、事例ごとに手探りで実践したということが語られた。連携・協働の課題として、連携のためのノートを作成したが上手く活用できず、情報共有のタイミングが良くなかったことが挙げられた。このことから、実践の場では、情報共有のタイミングが重要であることや、事例ごとに細々とした課題があることが推察された。今後の調査により、連携・協働の実際とその課題を詳らかにしていく必要性を確認した。 3.調査開始のための準備:文献検討と情報収集をもとに、倫理審査の書類(研究計画書、依頼書等)を作成した。感染状況が落ち着いた時期に調査を実施するための準備を整えた。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
今年度は、新型コロナウイルス感染症の蔓延により、インタビュー調査を実施できなかったが、文献検討を行い、対面およびオンラインでのインタビュー調査の実施に向けて準備を行った。
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今後の研究の推進方策 |
次年度は、訪問看護師10名、訪問介護員10名のインタビューを実施する予定である。両者の連携・協働の実際と課題を分析し、学会等で公表できるようにする。
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次年度使用額が生じた理由 |
今年度はインタビュー調査が実施できなかったため、調査依頼から実施に係る費用が生じなかった。次年度は、今年度の残額を含めて使用する。主に、郵送費用、調査協力謝礼、調査旅費、逐語録作成費用を支出する予定である。
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