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2022 年度 実施状況報告書

災害時に新生児をNICUから効率的に搬出するための定量的な搬送トリアージの開発

研究課題

研究課題/領域番号 21K11151
研究機関名古屋市立大学

研究代表者

今井 一徳  名古屋市立大学, 医薬学総合研究院(医学), 講師 (40865440)

研究分担者 岩田 欧介  名古屋市立大学, 医薬学総合研究院(医学), 准教授 (30465710)
研究期間 (年度) 2021-04-01 – 2024-03-31
キーワード避難トリアージ / NICU / トリアージ / 災害
研究実績の概要

(1) 多施設共同研究への準備:令和4年度より、愛知県内の周産期母子センターに啓発を行い、NICUからの避難トリアージを臨床上の必要性から導入した。当初これに伴い、従来法のトリアージと新しく作成したトリアージの比較を前向き研究として実施予定であった。各研究機関との調整のうえ、本年度は研究はおこなわず、避難トリアージの臨床的な定着を目的に啓発活動を行った。令和5年度はこれらのデータを用いて後ろ向き研究を行うよう準備を進めているところである。
(2)災害医療従事者とNICU経験者間での検者間信頼性及び搬送集団とトリアージの関係性:30症例の模擬患者を作成し、google formをもちいて、NICU経験者とNICUの経験のない災害医療従事者にトリアージを実施してもらい、トリアージの結果が一致するかどうかの検証を行った。令和4年度内には解析は間に合わず、令和5年度への持ち越しとなった。回答量が多いため、研究参加者に謝礼としてQuoカードを用意した。令和5年度中に発送の予定である。
(3) トリアージ結果を用いたシミュレーション:前回収集した単施設のトリアージデータを用いて、避難シミュレーションを施行中である。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

コロナ禍で多施設共同研究への参加依頼のための説明会、訪問が遅れたこと、多施設共同研究を前向き研究から後ろ向き研究へと研究方法を変更したことなどから、当初より予定がやや遅れている。

今後の研究の推進方策

(1)多施設共同後ろ向き研究
令和4年度分のデータを用いて多施設間で避難トリアージのスコアに変化・偏りがないかなどを検討する。本データを用いて避難シミュレーションを行いトリアージの特性を明らかにする。
(2) 災害医療従事者との検者間信頼性等
解析を進める。
(3) 避難シミュレーション
(1) の基礎的研究としてシミュレーションを進める。

次年度使用額が生じた理由

多施設共同研究のデータ収集のために、システム開発とデータ入力用のアプリケーションを導入した。新型コロナウイルスの蔓延により多施設共同研究の計画がやや遅れており、人件費などの発生が次年度に繰り越された。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2022

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件)

  • [雑誌論文] A New Quantitative Triage System for Hospitalized Neonates to Assist with Decisions of Hospital Evacuation Priorities.2022

    • 著者名/発表者名
      Kazunori Imai
    • 雑誌名

      Prehospital and Disaster Medicine

      巻: 37 ページ: 343-349.

    • DOI

      10.1017/S1049023X22000553.

    • 査読あり

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公開日: 2023-12-25  

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