研究課題/領域番号 |
21K11176
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分59010:リハビリテーション科学関連
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研究機関 | 福島県立医科大学 |
研究代表者 |
森下 慎一郎 福島県立医科大学, 保健科学部, 教授 (60635077)
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研究分担者 |
椿 淳裕 新潟医療福祉大学, リハビリテーション学部, 教授 (50410262)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | 血液がん / 化学療法 / リハビリテーション / 免疫細胞 / 炎症性サイトカイン / 理学療法 / 筋力 / 運動耐容能 |
研究成果の概要 |
化学療法を受けた血液がん患者18名を6分間歩行低下群(N=5名)と6分間歩行増加群(N=13名)の2群に分けて、身体機能、栄養状態、QOL、免疫細胞と炎症性サイトカインを退院時と退院1ヶ月後で比較検討した。6分間歩行増加群は身体機能、栄養状態、QOLにおいて退院時に比べ、退院1ヶ月後では有意な増加を認めた(p<0.05)。各測定項目の群間と時期における交互作用をみると、各項目において交互作用は認めなかった。 退院1か月後、6分間歩行が増加する血液がん患者は筋力や筋肉量のみでなく、QOLも増加する傾向がある。しかしながら、この時期には免疫細胞や炎症性サイトカインには影響を及ぼしていなかった。
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自由記述の分野 |
リハビリテーション
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
化学療法を受けた血液がん患者は退院1か月後は退院時に比べて、身体機能が向上しやすい。特に持久力が向上する患者は筋力や筋肉量や栄養状態、QOLが増大する可能性があり、リハビリテーションや運動療法の重要性を示している。今回、持久力が増大した患者と持久力が低下した患者との間で免疫細胞や炎症性サイトカインにおいて有意差を示さなかった。これらの結果は症例数が少なかったことや、測定時期が短かったことによる影響ではないかと考えられる。
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