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2023 年度 研究成果報告書

体外式膜型人工肺モデルラットにおける骨格筋収縮時の酸素・循環動態の解明

研究課題

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研究課題/領域番号 21K11177
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分59010:リハビリテーション科学関連
研究機関北里大学 (2022-2023)
新潟医療福祉大学 (2021)

研究代表者

堀田 一樹  北里大学, 医療衛生学部, 准教授 (30791248)

研究期間 (年度) 2021-04-01 – 2024-03-31
キーワードECMO / 骨格筋 / 酸素動態
研究成果の概要

体外式膜型人工肺(ECMO)は重度の呼吸不全,ショックを有する方の生命を維持する最後の砦である.本研究では小動物用の体外式膜型人工肺(ECMO)を用い,非生理的な呼吸・循環管理が末梢骨格筋に与える影響を正常ラットを対象に検証した.その結果,対照群と比較して,100%酸素投与あるいはECMOによって動脈血酸素分圧が有意に高く,高酸素血症を引き起こしていた.収縮時の骨格筋内酸素分圧は,ECMO+100%酸素投与群で最も低く,筋機能はECMO+100%酸素投与群で最も低かった.以上の結果は,VA-ECMOはラットの骨格筋の低酸素と筋機能障害を惹起することを示唆している.

自由記述の分野

循環生理学

研究成果の学術的意義や社会的意義

体外式膜型人工肺は積極的な酸素療法,人工呼吸器管理によっても十分な酸素化と循環が保てない場合の標準的な治療法である.体外式膜型人工肺から離脱したあと,元の日常生活に戻るためには歩行を中心とした運動機能の再建が求められる.本研究は体外式膜型人工肺そのものが骨格筋の機能障害を引き起こす原因であることを示唆している.高酸素血症は直接的な原因とはならず,逆に筋組織内の低酸素が関与している可能性がある.

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公開日: 2025-01-30  

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