• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2023 年度 研究成果報告書

腎に発現するTRPチャネルの温熱プレコンディショニングに対する役割

研究課題

  • PDF
研究課題/領域番号 21K11186
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分59010:リハビリテーション科学関連
研究機関熊本保健科学大学

研究代表者

岩下 佳弘  熊本保健科学大学, 保健科学部, 准教授 (70623510)

研究分担者 桑原 孝成  熊本大学, 大学院生命科学研究部(医), 准教授 (00393356)
飯山 準一  熊本保健科学大学, 保健科学部, 教授 (00398299)
研究期間 (年度) 2021-04-01 – 2024-03-31
キーワードtubular injury / cisplatin / thermal preconditioning / TRPV4 / HSP27
研究成果の概要

マウス実験でcisplatin投与前の温熱プレコンディショニングが尿細管傷害を軽減する効果が確認され、そのメカニズムを解明するため、熱受容体TRPV4とシャペロン蛋白質HSP27に焦点を当てた研究を行った。ラットの近位尿細管細胞でTRPV4を阻害またはHSP27をノックダウンすることで、温熱プレコンディショニング後のcisplatin曝露による細胞傷害、炎症、アポトーシスの影響を評価した。結果、TRPV4の活性がHSP27の誘導を介して細胞保護に寄与していることが示された。これにより、TRPV4とHSP27が温熱プレコンディショニングによる腎細胞保護の鍵因子である可能性が示唆された。

自由記述の分野

腎臓リハビリテーション

研究成果の学術的意義や社会的意義

この研究は、温熱プレコンディショニングが薬剤誘発性の腎傷害を軽減する可能性を示している。特に、温熱療法がTRPV4とHSP27の活性化を通じて腎臓保護のメカニズムを強化することが明らかになり、腎臓リハビリテーションにおける新たなアプローチとしての潜在性が示された。今後さらなる研究が必要であるが、薬剤投与前の予防的介入として温熱療法を組み込むことで、薬剤による副作用を軽減できる可能性がある。これは患者のQOL向上に貢献し、医療現場での非薬物療法の選択肢を広げることに繋がる。

URL: 

公開日: 2025-01-30  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi