研究課題/領域番号 |
21K11208
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研究機関 | 東海大学 |
研究代表者 |
西田 大輔 東海大学, 医学部, 講師 (30784194)
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研究分担者 |
関 和彦 国立研究開発法人国立精神・神経医療研究センター, 神経研究所 モデル動物開発研究部, 部長 (00226630)
辻本 憲吾 国立研究開発法人国立精神・神経医療研究センター, 病院 身体リハビリテーション部, 科研費研究員 (30809364)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | パーキンソン病 / 筋シナジー / paradoxical gait / 痙性対麻痺 / シャルコー・マリー・トゥース病 |
研究実績の概要 |
2023年度は系を確定され運動障害を呈する患者さんの計測、解析を行ってきた。健常高齢者のコントロール群の確立、中枢神経障害としてパーキンソン病(PD)患者10名、痙性対麻痺患者10名、末梢神経障害としてシャルコー・マリー・トゥース病(CMT)の患者10名を測定解析を行った。その成果の一部をリハビリテーション医学会学術集会、臨床神経生理学会の一般演題並びにシンポジウムにおいて報告を行った。PD患者においては筋シナジーパターンが先行研究と同様に低下して4パターンになっているが、音リズム刺激により歩行速度が改善するPD患者では5パターンとなり、健常者と同様のパターンとなることが示唆された。 文献では総説「【脳損傷後の神経可塑性変化Up To Date】歩行再建から考える脳可塑性変化 :と題して筋シナジー手法などを用いたリハビリテーション評価、治療についてThe Japanese Journal of Rehabilitation Medicine誌に掲載された。 今後は、本研究で得られたパーキンソン病患者の音刺激による歩行時の筋シナジー変化についてデータをまとめ報告を準備中である。またケースレベルで報告してきた、PDや痙性対麻痺などの中枢神経疾患、CMTのなどの末梢神経疾患、筋ジストロフィーなどの筋疾患、の筋活動データ集積・解析の精度を上げ、国際誌掲載を目指す。2024年度からは本研究の発展系として脳機能と筋シナジーを含む動作との関係性をさらに詳しく解析するプロジェクトを立ち上げ、さらに推進する。
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