研究分担者 |
秋山 純和 東都大学, 幕張ヒューマンケア学部, 教授 (10285976)
入澤 寛 獨協医科大学, 医学部, 准教授 (70467231)
高森 正祥 獨協医科大学, 医学部, 研究生 (80898007)
瀬尾 芳輝 生理学研究所, 生体機能調節研究領域, 特別協力研究員 (90179317)
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研究実績の概要 |
骨格筋の動作解析には筋電図(表面、針)検査、超音波検査、MRによる検査などがある。中でもMR機器による画像解析は、侵襲が少なく、メリットがある。四肢運動動作後MR機器にて撮像し、標的部位の活動筋と非活動筋の様子が1スライスの画面で観察できるという、すなわち画像解析により、上下肢における主動筋や共同筋、拮抗筋などの活動状況を観察できる。 昨年度は新型コロナ感染症の第6,7,8波をモロにうけ、研究の進捗が非常に悪かった、従って基本的には昨年度やり残した健常者における上肢運動の際の筋活動についての研究を引き続き行うこととした。健常者に対して前腕の回内、回外運動や鍋の上下運動などを行い、その時の筋活動を観察するというプレリミナリーな研究である。 前腕回内運動に動員される骨格筋を解析した。健常成人8名,に対して、左前腕回内運動を徒手筋力計で測定し,100% MVCを決定後,それぞれ25%,15%,5%MCVの重錘を負荷して等張性収縮運動を2秒周期で行った. 前腕回内運動は疲労により運動継続が困難となるまで繰り返し、その後すぐに前腕部を対象にMRI装置を用いて撮像した. 撮像部位は前腕近位1/3とし,撮像は,マルチエコー法を用い,運動直後に撮像を行った. その結果、これまでの運動解析では十分に解析がされていない,運動に対する筋活動には運動依存性によるものと個人差によるものがあると考えられ,これらを詳細に検討することにより,これまで知られていない筋活動や,個人差を明らかにする手法を確立することができる可能性が示された。
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