研究課題/領域番号 |
21K11265
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研究機関 | 札幌医科大学 |
研究代表者 |
齊藤 秀和 札幌医科大学, 保健医療学部, 助教 (70610369)
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研究分担者 |
太田 久晶 札幌医科大学, 保健医療学部, 教授 (70468106)
菅原 和広 札幌医科大学, 保健医療学部, 准教授 (10571664)
澤村 大輔 北海道大学, 保健科学研究院, 講師 (20734750)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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キーワード | 注意機能 / 探索 / 脳活動 |
研究実績の概要 |
本研究の目的は、ヒトを対象として、先行研究で作成した課題を元に、選択的注意機能に関連する脳活動および活動特性を解明することである。本研究では、類似した集合から特定の対象を探索して選択する、先行研究の課題を更に発展させ、より簡便に、かつ精度の高い検査課題の開発を目指す。併せて脳活動計測を行い、類似した対象からの探索に関わる選択的注意機能を、どの脳領域がどのような時間推移で活動・制御しているかについて、明らかにすることを目指す。本研究により、注意機能検査のエビデンス向上および、注意機能障害に対する効果的なリハビリテーション介入の方法検討につながる可能性がある。本研究では、以下の2段階に分けて検討を進める。段階1は健常者を対象とし、先行研究で作成した課題を元に、類似した集合からの探索課題を作成・施行し、課題実施時間を計測する。併せて、注意機能評価に用いられてきた検査を含む関連検査を行い、本課題との関連性について検討する。段階2では、段階1にて作成した本研究課題の実施中における脳活動の計測を行い、類似した集合から特定の対象を探索するのに関連する脳機能を解明する。 本年度の成果として、段階1で使用するプログラムを作成し、ボタン押しにより反応時間を計測する課題を作成した。また作成したプログラムを健常被験者に施行し、行動実験のデータ取得が開始することができた。しかし、新型コロナウイルスの感染拡大に伴う緊急事態宣言、及びまん延防止等重点措置の発令により、ヒトを対象とした研究の実施が大きく制限され、十分に研究を進めることが困難であった。 次年度は、段階1の行動実験のデータ取得を進めるとともに、段階2における課題遂行中の脳波や近赤外光スペクトロスコピー(NIRS)などの生理学的指標の計測に向けた環境設定、及びその計測を進める。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
本年度は、段階1で使用するプログラムを作成し、健常被験者を対象とした行動実験のデータ取得が開始できた。しかし、新型コロナウイルスの感染拡大に伴う緊急事態宣言、及びまん延防止等重点措置の発令の影響を大きく受け、ヒトを対象とした研究の実施が大きく制限された。そのため本年度は、研究計画通りの進捗には至らなかった。そのため、計画していた段階1の行動実験を完了することができなかった。したがって、やや遅れていると判断した。
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今後の研究の推進方策 |
次年度は、健常被験者を対象とした行動実験のデータ取得を進め、段階1の完了を目指す。合わせて、学会発表および論文執筆を進め、課題の有用性を社会に提示していきたい。また段階2における課題遂行中の生理学的指標の計測に向けた環境設定、及びその計測を進め、類似した集合から特定の対象を探索するのに関連する脳機能の解明を目指す。
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次年度使用額が生じた理由 |
本年度は、新型コロナウイルス感染症の拡大に伴い、ヒトを対象とした研究の実施が大きく制限され、十分に研究を進めることが困難であった。そのため、当初計画していた段階1の行動実験の完了には至らず、また段階2に着手することができなかった。次年度は、段階1の行動実験を進めるとともに、段階2の脳波や近赤外光スペクトロスコピーなどの生理学的指標の計測に向けた環境設定、及びその計測を進める予定である。そのため、研究実施に関連する機器や備品の購入に要する費用を次年度に繰り越すこととなり、次年度使用額が生じた。次年度は、上記関連機器、備品の購入に加え、学会発表および論文執筆に関連する費用として、使用する予定である。
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