• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2021 年度 実施状況報告書

脊髄損傷患者の直腸知覚閾値に対する胆汁酸再吸収阻害薬の効果

研究課題

研究課題/領域番号 21K11273
研究機関杏林大学

研究代表者

松田 恭平  杏林大学, 医学部, 助教 (20835178)

研究分担者 植村 修  独立行政法人国立病院機構村山医療センター(臨床研究部), リハビリテーション科, 医長 (90365396)
研究期間 (年度) 2021-04-01 – 2024-03-31
キーワード神経因性腸機能障害 / 直腸肛門機能障害 / エロビキシバット / 糞便中胆汁酸
研究実績の概要

神経因性腸機能障害が脊髄損傷患者におよぼす影響は多岐に渡り,生活の質の低下をも招くことから個々人に適切かつ快適な排便プログラムを提供する必要があり,神経因性腸機能障害治療のエビデンス蓄積が喫緊の課題である.本研究では,胆汁酸のもつ直腸知覚閾値の低下作用に着目し,神経因性腸機能障害を合併した脊髄損傷患者の直腸知覚閾値に対する胆汁酸および胆汁酸再吸収阻害薬(エロビキシバット)の効果を明らかにすることで,病態生理ならびに薬理作用に基づいた新たな治療選択肢や既存治療との組み合わせなど神経因性腸機能障害治療の幅を広げることを目的としている.上記目的達成のために研究期間内で行うことは以下である.
1)脊髄損傷患者群および非脊髄損傷患者群における便中胆汁酸濃度測定
2)脊髄損傷患者群におけるエロビキシバット投与前後の直腸肛門機能検査、便中胆汁酸濃度測定、神経因性腸機能障害重症度評価
3)測定した胆汁酸濃度を用いた直腸肛門機能検査における3×3二重盲検クロスオーバー試験
本研究では神経学的損傷高位が第5胸髄以上の不全脊髄損傷を有する65歳未満の成人男性を対象としており,脊髄損傷患者ならびに非脊髄損傷患者(腸機能健常者)はそれぞれ12名ずつの登録を予定している.当該年度では院内倫理審査委員会の承諾を得た後,検査機器や試薬の調達を行い,患者登録を開始した.しかしながら,コロナウィルス感染症流行に伴う入院患者数の制限等により患者登録に難渋した.

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

コロナウィルス感染症流行に伴う入院患者数の制限等により患者登録に難渋した.

今後の研究の推進方策

コロナウィルス感染症流行はまだ続いているものの,徐々に入院患者数は回復傾向にあり研究期間内に予定登録者数を達成することが期待される.

次年度使用額が生じた理由

当該年度は研究準備費として解析用PC,直腸肛門機能検査の備品,試薬および試料保存目的の冷凍庫購入などに充てた.次年度以降は試料の胆汁酸解析にかかる費用が主である.

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2022

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件)

  • [雑誌論文] Urodynamic effect of vibegron on neurogenic lower urinary tract dysfunction in individuals with spinal cord injury: A retrospective study2022

    • 著者名/発表者名
      Matsuda Kyohei、Teruya Koji、Uemura Osamu
    • 雑誌名

      Spinal Cord

      巻: - ページ: -

    • DOI

      10.1038/s41393-022-00766-1

    • 査読あり

URL: 

公開日: 2022-12-28  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi