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2021 年度 実施状況報告書

マイクロオフライン学習の強化による新たな運動学習プログラムの考案

研究課題

研究課題/領域番号 21K11299
研究機関新潟医療福祉大学

研究代表者

宮口 翔太  新潟医療福祉大学, リハビリテーション学部, 講師 (60780343)

研究分担者 大鶴 直史  新潟医療福祉大学, リハビリテーション学部, 教授 (50586542)
大西 秀明  新潟医療福祉大学, リハビリテーション学部, 教授 (90339953)
研究期間 (年度) 2021-04-01 – 2024-03-31
キーワード運動学習 / マイクロオフライン学習 / 神経ネットワーク / 経頭蓋交流電流刺激 / 脳磁図
研究実績の概要

2021年度は,当初2022-2023年度に計画していた「休息中の神経ネットワークの強化によりマイクロオフライン学習が高まるかどうか」を検証した.対象は右利き健常成人28名とした.運動課題は,左手での系列反応時間課題(serial reaction time task:SRTT)とし,学習トライアルを36セット行い,翌日に保持テストを1セット行った.経頭蓋交流電流刺激(transcranial alternating current stimulation:tACS)は,右前頭および頭頂領域に対して1.0 mAの強度,20 Hz(β帯域)の刺激周波数にて施行した.刺激条件は,SRTTの学習トライアルの1-11セット間の1分間の休息中にβ帯域のtACSを施行する条件(βtACS条件)と擬似刺激条件とした.本研究の結果,刺激条件間に運動学習効率の有意な差は認められなかった.しかし,いずれの条件においても1-11セットまでは休息中に運動スキルが向上し,12-36セットでは運動課題中に運動スキルが向上する結果となった.本研究により,運動練習間における短期的な休息中にβtACSを施行しても運動学習効率は向上しないことが明らかになった.また学習段階によって運動スキルが向上するタイミングが異なることが明らかになった.これらの結果より,本研究では当初仮説していたような刺激効果は得られないことが予想される.そのため今後は,刺激方法を再検討することや,運動課題の分析を進めるとともに,当初2021年度に計画していた「tACSによる神経ネットワークの変化の検証」も進めていく必要がある.

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

当初2021年度に計画していた研究課題は先送りとなっているが,現在2022-2023年度に計画していた研究課題が進められており,一部のデータが収集できているため概ね順調に進展していると考えている.

今後の研究の推進方策

現在データ計測を進めている研究課題では,仮説していた刺激効果は得られないのではないかと予想している.そのため今後は,刺激方法の再検討や,運動課題の分析を進めていく必要があると考えている.また2021年度に計画していた研究課題も進める予定である.

次年度使用額が生じた理由

研究計画の変更により,実験機器の購入が先送りとなったこと,また学会の開催が中止およびオンライン開催となったことにより次年度使用額が生じた.翌年度分の使用額は研究計画に記載の通りの使用を予定している.

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2022 2021

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] Gamma-transcranial alternating current stimulation on the cerebellum and supplementary motor area improves bimanual motor skill2022

    • 著者名/発表者名
      Miyaguchi Shota、Inukai Yasuto、Mitsumoto Shuji、Otsuru Naofumi、Onishi Hideaki
    • 雑誌名

      Behavioural Brain Research

      巻: 424 ページ: 113805~113805

    • DOI

      10.1016/j.bbr.2022.113805

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Sleep affects the motor memory of basketball shooting skills in young amateurs2022

    • 著者名/発表者名
      Miyaguchi Shota、Inukai Yasuto、Hashimoto Itsuki、Otsuru Naofumi、Onishi Hideaki
    • 雑誌名

      Journal of Clinical Neuroscience

      巻: 96 ページ: 187~193

    • DOI

      10.1016/j.jocn.2021.11.016

    • 査読あり
  • [学会発表] 小脳および補足運動野への経頭蓋交流電流刺激が両手運動課題の成績に与える効果2021

    • 著者名/発表者名
      宮口翔太,三本柊士,犬飼康人,大鶴直史,大西秀明
    • 学会等名
      第26回日本基礎理学療法学会学術大会

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公開日: 2022-12-28  

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