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2023 年度 実施状況報告書

扁平足のタイプ別に基づく足部ランニング障害の発生機序と治療法の解明

研究課題

研究課題/領域番号 21K11300
研究機関新潟医療福祉大学

研究代表者

久保 雅義  新潟医療福祉大学, リハビリテーション学部, 教授 (50460332)

研究分担者 高林 知也  新潟医療福祉大学, リハビリテーション学部, 講師 (00780339)
須田 裕紀  新潟医療福祉大学, リハビリテーション学部, 講師 (20567200)
江玉 睦明  新潟医療福祉大学, リハビリテーション学部, 教授 (20632326)
研究期間 (年度) 2021-04-01 – 2025-03-31
キーワード扁平足のタイプ / インソール
研究実績の概要

本申請課題は,扁平足をRigidとFlexibleの2つのタイプに分類し,扁平足のタイプによって足部ランニング障害の発生機序および治療法が異なるかを解明するものである.
初年度の2021年度は運動学的観点から扁平足と正常足でランニング中の下肢の運動連鎖を検証し,2022年度は運動学的観点からから扁平足と正常足で足部内のモーメントを検証した.この研究データは学会にて発表済みである(2023年度・第10回日本スポーツ理学療法学会学術大会).2023年度はこれまでの正常足と扁平足,さらには扁平足の違いがインソールによる治療に効果があるかを検証する研究であるため,分担研究者と田村義肢製作所(@新潟)の義肢装具士とミーティングを複数回実施した.ミーティングにより,詳細なインソールの作成方法を決定できた.内容としては,義肢装具士がトリシャムと呼ばれるアイテムで足型を採型し,CADおよびCAMシステムを用いて扁平足者のオーダーメイドインソールの作成に着手した.現在,扁平足者4名のインソールの作成が完成している.現在,このインソールを用いて,実際にモーションキャプチャーと床反力計を用いてランニング時の下肢関節運動や運動力学,さらには下肢筋活動をアウトカムとして検証している.筋活動には内在筋も測定するため,購入したミニセンサー(Delsys,インターリハ社)も使用している.
現在もインソール作成に着手しており,3名のリクルートが終了している.今後,インソールの作成と実験データの取得を並行して実施していき,扁平足のタイプによってインソールの治療効果があるかを調べる.この検証後,本年度の課題である運動療法の効果についても検証していく.

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

扁平足のタイプの基準値は既に論文が掲載され,タイプ分類する準備は整っている.インソールのも4名の作成が終わり,現在新たに扁平足者のリクルート中かつ実験も進めている段階であるため.

今後の研究の推進方策

今年度は運動療法により扁平足のタイプ別での治療効果を進めていく.運動療法にはshoert footエクササイズと呼ばれる内在筋トレーニングを用いる.このトレーニングは多くの先行研究においてエビデンスの高い運動療法であり,選択的に内在筋を賦活させることができる.このエクササイズを扁平足者のrigidタイプとflexibleタイプに適用し,タイプによって効果が異なるかを明らかにしていく.

次年度使用額が生じた理由

2023年度はインソールの費用が予想以上に安価で済み,かつ作成も4組であったため次年度の使用額が生じた.引き続き,インソールの作成にも着手しつつ,今年度の研究課題である運動療法効果についても検証していく.

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2024

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] 扁平足アライメントはランニング中の足関節・ショパール関節・リスフラン関節の内がえしモーメントと関連する2024

    • 著者名/発表者名
      高林知也,江玉睦明,稲井卓真,久保雅義
    • 学会等名
      第10回日本スポーツ理学療法学会学術大会

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公開日: 2024-12-25  

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