マウス新生仔脳症モデルに対する脳症負荷時の低体温と生育環境の影響について検討した。低酸素脳症負荷時に低環境温度とすることによって、マウスの脳症の程度を軽減することができる。また、脳症負荷にはステロイドの投与も有効である。また、今回、ステロイド投与を行ったが、その際に環境温度を下げることは脳症の程度に影響する。生育環境内に種々の環境エンリッチメントを設置することによって、受動回避テスト、懸垂テストによって評価される運動・知能能力の改善がみられた。動物飼育の際に環境エンリッチメントの設置が推奨されているが、それらは脳症モデルの生育や実験結果に影響を与えることを考慮する必要がある。
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