研究課題/領域番号 |
21K11303
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研究機関 | 神戸学院大学 |
研究代表者 |
南 哲 神戸学院大学, 総合リハビリテーション学部, 講師 (90441196)
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研究分担者 |
山本 大誠 東京国際大学, 医療健康学部, 教授 (10411886)
加藤 雅子 神戸学院大学, 総合リハビリテーション学部, 講師 (60290384)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | 自閉スペクトラム / リハビリテーション / 気づき / autism / awareness / 身体感覚 / 運動 |
研究実績の概要 |
当該年度においては、これまでの自閉症スペクトラム症(以下、ASD)における身体的・感覚的症状に対するリハビリテーションの効果に関するシステマティックレビュ―を行い、論文化の準備を行った。また、本レビューを通して、一般的なASDの症状に対するリハビリテーションの現状と、治療効果判定に使用されている評価尺度を調査した。 さらに、当該年度に当初予定していた、健常者を対象としたASDの症状に関連性の高い身体感覚を中心とした評価項目抽出のための研究計画を、前述のレビュー等の知見をもとに作成に取りかかり、現在作成中である。また、この研究に対する倫理申請の準備にも取り掛かっている。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
当該年度の研究目的である評価項目を抽出するために、項目を列挙する時点で身体的(運動面)・感覚的項目が当初の予想と違いあまり標準化されておらず、列挙する項目の検討に時間を要した。また、新型コロナの感染状況により、対象者である健常者の募集に目途がつかなかったので、計画の進行が少し遅くなっている。
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今後の研究の推進方策 |
今後は、令和3年度に予定していた健常者を対象とした、ASDの症状に関連性の高い身体感覚を中心とした評価項目抽出のための研究を可能な限り早い段階で実施し、解析を進める。 また、その研究によって得られた関連性の高い身体感覚を中心とした評価項目をもとに、ASD児・者の評価を実施し、ASDの特性を階層に分類していく。その際、クラスタリングの精度を高めるためにも、対象となるASD児・者の募集数が課題となるが、研究代表者のみならず、研究分担者の関連する臨床現場において、そのフィールドを確保したい。
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次年度使用額が生じた理由 |
主な理由としては、当該年度に予定していた研究計画を実施できなかったため、その費用として見込んでいた予算分が余ったことにある。
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