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2021 年度 実施状況報告書

慢性腰痛のプライマリケア向上のための心理的スクリーニング手法の構築

研究課題

研究課題/領域番号 21K11316
研究機関東北福祉大学

研究代表者

田邊 素子  東北福祉大学, 健康科学部, 准教授 (30513618)

研究分担者 庭野 賀津子  東北福祉大学, 教育学部, 教授 (30458202)
研究期間 (年度) 2021-04-01 – 2024-03-31
キーワード慢性腰痛 / 心理的スクリーニング / fNIRS / プライマリケア / パーソナリティ評価
研究実績の概要

本研究は、慢性腰痛の複雑な病態を明らかにするため、腰痛有訴者が増加する中高年の成人に対して腰痛に関連した脳機能計測、腰痛症状の長期化に影響する心理社会的要因のうち個人特性に着目した評価を行い、個人特性が、腰痛症状と脳活動の変化にどのように影響するか経時的に検証することである。これにより腰痛症状が長期化する病態および因子を明らかにし、慢性腰痛の心理的スクリーニング手法の確立により腰痛予防のプライマリケア向上を目指すことを目的とする。
開始初年度の令和3年度は、腰痛症状の確認や心理的スクリーニングのための質問紙の作成、腰痛に関連した脳活動を検証するためのfNIRS(functional near‐infrared spectroscopy) 計測のプロトコルの確認、研究倫理審査委員会での審査および承認の倫理的な手続きを行い、fNIRS計測および心理社会的要因を検討する質問紙調査の開始準備を進めることができた。初年度のfNIRS計測は、作成した刺激による脳活動の変化、プロトコルを確認するため中高年世代の保健衛生業の対象者でのパイロット計測を予定していたが、新型コロナウイルス感染症の感染拡大による行動制限等の影響により、外部の研究対象者でのfNIRS計測の実施が困難な状況であった。パイロット計測については令和4年度早期に学内の中高年の教職員で行い、計測を円滑に行う手順と充分な感染予防策を確認し、計画通り腰痛有訴率が高いとされる保健衛生業者を対象に計測を行う予定である。また、感染対策上、比較的実施しやすい質問紙調査について計画より前倒しの実施について準備を行う予定である。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

研究開始の質問紙作成や倫理審査の手続き等準備は順調であった。しかし、作成したfNIRS計測の刺激でパイロット計測を行う予定が、新型コロナウイルス感染症の感染拡大による対象者の行動制限、対面での計測が制限されたこともあり、計測の実施自体が困難であったことによる。

今後の研究の推進方策

令和3年度は、感染予防対策のため学外者を対象とするfNIRSのパイロット計測が難しい状況であった。この点については、学内職員の中高年者での計測にて対応する予定である。また、保健衛生業の対象者が、職場の感染対策にて行動制限が厳しい時期には研究参加が難しいことから感染状況の推移をみながら、fNIRS計測について、計測期間を当初の2年目だけでなく、3年目前半も含めた複数年を期間とし、感染状況が落ち着いた時期に計測できるようリクルートを含め調整する。また、比較的感染リスクが低い形で実施できる質問紙調査について計画した3年目より前倒しで実施が可能か、準備を進め対応する予定である。

次年度使用額が生じた理由

開始初年度は新型コロナウイルス感染症の感染拡大の影響により、対面でのNIRS計測の実施が困難であり、物品購入や謝金の支出ができなかった。旅費についても移動の制限等により、打ち合わせ・学会参加がオンライン対応となっため支出が減少している。次年度はコロナによる行動制限の緩和や感染対策を講じ、対象者の対面での計測とそれに伴う謝金支出や物品の購入、学会や打ち合わせの移動が可能となり旅費等の支出が見込まれる予定である。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2022 2021

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件、 オープンアクセス 1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] 腰痛刺激時の脳血流反応と性格傾向 ー腰痛有無での検討ー2022

    • 著者名/発表者名
      田邊 素子、庭野賀津子
    • 雑誌名

      感性福祉研究所年報

      巻: 28 ページ: 35-42

    • 査読あり / オープンアクセス
  • [学会発表] 腰痛に関連した脳血流反応と性格傾向との関連 ―腰痛症状の有無での検討―2021

    • 著者名/発表者名
      田邊 素子、庭野賀津子
    • 学会等名
      第51回日本臨床神経生理学会学術大会

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公開日: 2022-12-28  

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