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2022 年度 実施状況報告書

腎臓リハビリのコアコンピテンシーの解明と効果的実践のための教育ストラテジーの構築

研究課題

研究課題/領域番号 21K11320
研究機関東京工科大学

研究代表者

忽那 俊樹  東京工科大学, 医療保健学部, 講師 (60805563)

研究分担者 渡部 祥輝  東京工科大学, 医療保健学部, 講師 (30838107)
小坂 志保  東邦大学, 看護学部, 准教授 (60634665)
研究期間 (年度) 2021-04-01 – 2025-03-31
キーワード腎臓リハビリテーション / コア・コンピテンシー / 教育 / オンライン / 慢性腎臓病
研究実績の概要

本研究の目的は、腎臓リハビリテーションのコア・コンピテンシーを解明したうえで、オンラインを用いた持続可能な教材を作成し、その教育効果を検討することで腎臓リハビリテーションの標準的で効果的な教育ストラテジーを構築することである。
2022年度では、前年度にデータ収集まで終了していた腎臓リハビリテーションのコア・コンピテンシーに関するアンケート結果を解析・論文化し、医学雑誌に採択・掲載された。また、腎臓リハビリテーションに関する教材については、オンラインで視聴可能なオンデマンド動画を作成することとした。動画については、腎臓リハビリテーションを自施設でこれから開始しようとしている医療職が利用できるようなさまざまなコンテンツを選定し、その分野で専門的に活動している職種が作成するという構想を明確化した。2022年度末の時点では、動画作成に着手し始めたところである。
上記活動と並行して、腎臓リハビリテーションの教育にかかわる講演(学会、講習会)や総説論文の執筆を実施した。講演では、看護師、理学療法士、および栄養士を中心に、腎臓リハビリテーションにかかわる複数の医療職に対して、慢性腎臓病患者の身体機能の特徴や各種評価法ならびに運動療法の実施方法について具体的に伝達した。総説論文では、腎臓リハビリテーションにかかわる多職種が腎臓リハビリテーションを新規立ち上げする際の具体的方法や創意工夫について執筆した。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

腎臓リハビリテーションのコア・コンピテンシーに関する研究成果を学術論文として公表することができた。一方、オンラインを用いた持続可能な教材については、クオリティを担保するために多職種で作成することとしたため、その調整に時間を要している。それにより、オンデマンド動画の完成までには至っていない。

今後の研究の推進方策

内容のクオリティを担保できるようなオンデマンド動画を作成する。また、学生に対する腎臓リハビリテーション教育の効果を検討するのに先だって、わが国の理学療法士の卒前教育における腎臓リハビリテーションの立ち位置について明確にするために実態調査を行う予定である。

次年度使用額が生じた理由

2022年度も2021年度と同様、新型コロナウィルス感染症の影響で、各種学会への出張機会が減少したため、当初の予算を使い切ることがなかった。2023年度以降、学会への参加、書籍購入、アンケートの印刷・郵送、および論文掲載料などの費用として使用する予定である。

  • 研究成果

    (10件)

すべて 2023 2022

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件) 学会発表 (8件) (うち招待講演 8件)

  • [雑誌論文] 腎臓リハビリテーションの実践に必須な知識・技能のミニマムスタンダード:修正Delphi法による合意形成2023

    • 著者名/発表者名
      忽那俊樹, 小坂志保, 渡部祥輝, 安藤康宏, 大山恵子, 河野健一, 瀬戸由美, 髙田亜紀, 飛田伊都子, 松永篤彦
    • 雑誌名

      日本腎臓リハビリテーション学会誌

      巻: 2 ページ: 118-138

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 腎臓リハビリテーションのスタートアップ:理学療法士の視点2022

    • 著者名/発表者名
      忽那俊樹
    • 雑誌名

      日本腎臓リハビリテーション学会誌

      巻: 1 ページ: 134-145

    • 査読あり
  • [学会発表] 慢性腎臓病と運動生理学の関係を考える2023

    • 著者名/発表者名
      忽那俊樹
    • 学会等名
      一般社団法人湘南運動科学研究所セミナー
    • 招待講演
  • [学会発表] 透析中に実施する運動時の循環動態(過去の研究より)2023

    • 著者名/発表者名
      忽那俊樹
    • 学会等名
      第13回日本腎臓リハビリテーション学会学術集会
    • 招待講演
  • [学会発表] CKD患者に対する運動療法:病期と身体機能を考慮した実践的アプローチ2023

    • 著者名/発表者名
      忽那俊樹
    • 学会等名
      第13回日本腎臓リハビリテーション学会学術集会
    • 招待講演
  • [学会発表] CKD患者の運動療法とフレイル2022

    • 著者名/発表者名
      忽那俊樹
    • 学会等名
      腎不全チーム医療協議会Kicos第48回CKD・腎移植に関する勉強会
    • 招待講演
  • [学会発表] 急性期・回復期 理学療法を学ぶ 循環器疾患・腎疾患2022

    • 著者名/発表者名
      忽那俊樹
    • 学会等名
      第57回日本理学療法学術研修大会inとやま
    • 招待講演
  • [学会発表] 運動療法(運動処方)の理論2022

    • 著者名/発表者名
      忽那俊樹
    • 学会等名
      第1回腎臓リハビリテーションガイドライン講習会 兼 腎臓リハビリテーション指導士試験受験講習会
    • 招待講演
  • [学会発表] 理学療法士が考えるCKD患者の健康寿命2022

    • 著者名/発表者名
      忽那俊樹
    • 学会等名
      第5回腎不全チーム医療協議会(Kicos)学術大会
    • 招待講演
  • [学会発表] 運動療法(運動処方)の理論2022

    • 著者名/発表者名
      忽那俊樹
    • 学会等名
      第2回腎臓リハビリテーションガイドライン講習会
    • 招待講演

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公開日: 2023-12-25  

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