• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2023 年度 研究成果報告書

パーキンソン病の垂直姿勢保持困難への主観的垂直位測定による評価手法の確立

研究課題

  • PDF
研究課題/領域番号 21K11321
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分59010:リハビリテーション科学関連
研究機関聖マリアンナ医科大学

研究代表者

白石 真  聖マリアンナ医科大学, 医学部, 教授 (40350631)

研究期間 (年度) 2021-04-01 – 2024-03-31
キーワード主観的垂直位 / 前屈姿勢 / パーキンソン病 / 垂直姿勢保持困難
研究成果の概要

発症早期パーキンソン病(PD)症例に対して主観的垂直位測定法を導入し、病期の進行度との関係を明らかにするために、前向き観察研究を行った。姿勢評価は体幹前屈(FFT)角度、体幹側屈角度、被験者が主観的に垂直位と認識する位置での角度(主観的垂直姿位:SPV角度)を初回観察、半年後、12ケ月後に測定した。SPV角度は初回と比べ半年、1年で有意に増悪(9.3±6.7 vs 10.8±8.2度, 10.6±7.8度、P<0.05)、FFTは初回と比べ1年後で有意に増悪した(11.1±8.1 vs 12.2±8.8度, P=0.004)。以上よりSPVがFFT増悪を予測できる可能性が示唆された。

自由記述の分野

神経変性疾患

研究成果の学術的意義や社会的意義

パーキンソン病(PD)における垂直姿勢保持困難の要因は多岐にわたり、評価と治療に対する手法の開発は急務である。本研究では、前屈姿勢は運動機能評価を指標に薬剤調整したとしても改善が得られにくい症例が存在し、主観的垂直位による評価は薬剤調整とは異なって変動することを示し、PDに対する主観的垂直位評価の有用性が証明された。こられらの成果は垂直姿勢保持困難の早期出現 が重要な指標となり、リハビリプログラムの早期導入に貢献できる。また、より早期の段階 で垂直位の認識不良への検出が可能となれば、薬剤の適切な調整や、転倒・転落防止対策等 の的確な対応もでき、予後を改善させる臨床的な意義がある。

URL: 

公開日: 2025-01-30  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi