研究成果の概要 |
発症早期パーキンソン病(PD)症例に対して主観的垂直位測定法を導入し、病期の進行度との関係を明らかにするために、前向き観察研究を行った。姿勢評価は体幹前屈(FFT)角度、体幹側屈角度、被験者が主観的に垂直位と認識する位置での角度(主観的垂直姿位:SPV角度)を初回観察、半年後、12ケ月後に測定した。SPV角度は初回と比べ半年、1年で有意に増悪(9.3±6.7 vs 10.8±8.2度, 10.6±7.8度、P<0.05)、FFTは初回と比べ1年後で有意に増悪した(11.1±8.1 vs 12.2±8.8度, P=0.004)。以上よりSPVがFFT増悪を予測できる可能性が示唆された。
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