研究課題/領域番号 |
21K11322
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研究機関 | 東京医療学院大学 |
研究代表者 |
内田 学 東京医療学院大学, 保健医療学部, 准教授 (80531475)
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研究分担者 |
山口 育子 東京医療学院大学, 保健医療学部, 准教授 (00645468)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | パーキンソン病 / 嚥下筋 / 誤嚥性肺炎 / 筋強剛 / 咳嗽 |
研究実績の概要 |
2021年度から、研究課題(21K11322)の内容について研究を開始している。円滑に進めていく予定であったが、新型コロナウィルス感染症の影響があり研究協力をいただく診療機関で加療中のパーキンソン病患者の選定が困難な状況になっていた。現在でもfree accessが許可されていないため、対象者に同意を得る作業に制限がかかっている。研究にご理解を示していただいている対象者を対象に現在は研究①を実施している状況である。 現在は、同意書を交わす作業が実施可能であった患者のみを対象として、パーキンソン病に出現する異常姿勢を湾曲定規を用いて定量化を行っている。嚥下障害の有無について、協力関係にある歯科医に判定を依頼しながら嚥下機能、呼吸機能を測定している状況である。嚥下筋の筋電図学的解析、呼吸機能、湾曲の程度をそれぞれ測定し、今後も対象者数を蓄積していく予定である。途中経過の段階ではあるが、円背の程度が 増加しているグループは、cough peak flow(咳嗽力)の低下、舌骨上筋のRMSの減弱が示されている。今のところは、研究の進捗状況としては遅延している状況であるため、感染状況を確認しながら対象者数を増加させていく予定である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
当初は、初年度である2022年は60名のパーキンソン病患者と同意契約を交わして測定を開始する予定であった。しかし、昨今の新型コロナウィルス感染症の感染拡大が終息せず、協力診療機関や介護保険機関が外部研究者の入室に制限がかかってしまっていた。対象者であるパーキンソン病患者にも多くの陽性判定が出ており、隔離対象になる事も非常に多く、@足底、解析作業が著しく制約されてしまった。徐々に、隔離が緩和してきているので、今後、accessが自由になってきた時期を見定めて積極的に測定を再開する予定である。
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今後の研究の推進方策 |
2021年度は研究①が完遂できなかった。感染状況が落ち着いてきている時期になってから、医療機関、介護保険機関と密に連携し、対象者の選定を再度開始する。パーキンソン病の嚥下障害が出現している患者と障害の認められない患者を選定し、順次同意書を交わし嚥下機能、呼吸機能、筋電図学的解析、脊柱の円背の程度などを測定していく。 2022年度に予定している研究②を遂行するためにも、速やかに研究①を推進していく準備を進めている。
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次年度使用額が生じた理由 |
今年度、購入した表面筋電図学的解析装置について、当初は被検者を3筋(左右個別)で合計6chで想定していた。しかしながら、個別の測定ではなく左右の両筋を同時に測定できるメーカーをご紹介いただきch数が半分に収める事が出来た。次年度は更に体幹筋にまで被検筋を増やしていくために、予算を繰り越してch数を増加させる予定である。
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