研究課題/領域番号 |
21K11348
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研究機関 | 至学館大学 |
研究代表者 |
班目 春彦 至学館大学, 健康科学部, 教授 (40555653)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | バスケットボール / 3x3 / ゲーム分析 / 発達 / 性差 |
研究実績の概要 |
2022年度は3人制バスケットボール競技(3x3)の男女ワールドカップ(男女各48試合)及び18歳未満(U18)の男女ワールドカップ(男女各48試合)におけるフィールドゴールの試投を分析した.フィールドゴールの試投を,1) 長距離ショット(2ポイントショット),2) 中距離ショット(制限区域外から放たれた1ポイントショット),3) 近距離ショット(制限区域内から放たれた1ポイントショット)の3つに分類し,100ポゼッション当たりの試投数及び成功率を年齢及び性別のカテゴリー間で比較した.その結果,長距離ショットの試投数は成年,U18ともに男子が女子を有意に上回っていることが確認された.また,男子では成年がU18よりも多くの長距離ショットを試投していたが,女子では年齢間の差は見られなかった.一方,中距離ショットの試投数は成年,U18ともに女子が男子を有意に上回っていた.中距離ショットの試投数における年齢差は男女ともに観察されなかった.近距離ショットの試投数については同年齢カテゴリー間の性差は認められなかった.年齢差は男子にのみ観察され,U18が成年よりも多くの近距離ショットを試投していた.成功率に関する性差または年齢差は近距離ショットについてのみ観察された.近距離ショットに関して男子は女子に比して有意に高い成功率を示し,成年はU18に比して有意に高い成功率を示した.これらの結果から,男子のほうが女子よりも得点効率の高いショット選択行動をとっていることが示唆された.一方,女子はショット選択が成年とU18で類似しているため,戦術面の適応という点ではU18代表から成年代表への移行が男子よりも円滑に進むことが示唆された.
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
研究成果の一部をまとめた論文が学術誌に受理されるに至ったことからおおむね順調に進展しているものと判断した.
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今後の研究の推進方策 |
研究遂行上の問題は生じていないため計画に従って推進する予定である.
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次年度使用額が生じた理由 |
国際学会への参加を予定していたが,演題登録期間の時点ではCOVID-19の水際対策が緩和されていなかった.予定通りに帰国できなくなると他の業務に支障を来すため演題の登録を見合わせた.その結果,旅費の支出がなくなったため次年度使用額が生じた.これについては次年度に旅費や論文掲載料として使用する予定である.
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