研究課題/領域番号 |
21K11368
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研究機関 | 順天堂大学 |
研究代表者 |
池田 浩 順天堂大学, 保健医療学部, 教授 (10301508)
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研究分担者 |
長尾 雅史 順天堂大学, 革新的医療技術開発研究センター, 特任准教授 (50384110)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | サッカー / シニア / 外傷 / リスク |
研究実績の概要 |
本研究は主にシニア世代でサッカーによる健康への影響を調査している。JFAの主催する育成年代(10代)およびシニア世代(40-70才代)の大会約50大会より、中等度以上の疾病・外傷に関する疫学データを電子的に収集する。各疾病・外傷における報告を電子的に収集する。参加選手の基本情報に加え、開催地やグラウンドの状況、気温、湿度、チーム情報、対戦相手の情報などを前向き、縦断的に収集する。また、報告があった選手については、大会後も追跡調査を行なう予定である。 また、シニア大会おいて種々の調査を行う。男性シニアにおいて我々はチームスポーツにおけるパフォーマンス向上に繋がるプロセスにおいて重要と考えられているオキシトシンに着目している。本研究ではスポーツ選手におけるオキシトシンが及ぼすパフォーマンスの影響に関して尿中および唾液オキシトシンを測定し、チームプレーの質とオキシトシンレベルの関係性を調査することを目的としている。 また、シニアの女性については骨密度やビタミンD関連の測定を行い、定期的なスポーツ活動を行っていない女性と比較して、どのような違いがあるかについても検討を行う。定期的にスポーツを行う事で幸福感や内分泌的な影響があると考え、現在研究中である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
・新型コロナウイルス感染症により、対象となる大会が中止または延期されたため外傷・障害に関するデータ収集は遅れている。また、データ収集には、電子媒体を使用しているが、シニア選手の多くは電子媒体に不慣れであったり抵抗があり、思ったほどデータ収集が進んでいない。 ・オキシトシン関連調査については予定通り進んでいる。 ・女性シニアに対する研究は今後行う予定である。
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今後の研究の推進方策 |
・新型コロナウイルス感染症と共存しながら、感染症対策を徹底した上で、大会運営を進める。データ収集に用いる電子媒体の使用方法を簡素化する。 ・ビタミンD測定は季節性の変動がある為夏から秋にかけて行う予定である
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次年度使用額が生じた理由 |
本年は新型コロナ感染症の影響による大会の中止などにより被検者のリクルートが進んで居なかったことから、出費も少なかった。 本年は新型コロナ感染症も落ち着きつつあり、今後研究のテンポを上げて行う予定である。
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