研究課題
研究結果を、日本フットボール学会 20th Congressにおいて発表した。1)シニアサッカーが健康関連QOL(HRQOL)に及ぼす影響(目的)中高年男性において、サッカーへの参加が、健康関連QOL(HRQOL)を高めるかを検討する。(方法)シニアサッカー選手(サッカー群)を対象に、Satisfaction with Life Scale(SWLS)と、Short Form-36(SF-36)を評価した。比較対象とした中高年男性は、日常の運動習慣に応じて、運動なし群、個人スポーツ群、チームスポーツ群の3群に分類した。(結果)サッカー群は2011人で、運動なし群は1998人、個人スポーツ群は1787人、チームスポーツ群は206人であった。サッカー群では、SWLSが他の3群より有意に高かった。(結論)サッカーへの参加は、中高年男性のHRQOLを改善する可能性がある。2)シニア女性のサッカー経験が血中ビタミンDと骨密度に及ぼす影響(目的)サッカー経験が体内のビタミンD貯蔵量の指標である血中25-ハイドロキシビタミンD(25-OHD)濃度と骨密度に及ぼす影響について検証すること。(方法)閉経前の40歳代の女性92名を対象とした。内訳は、サッカーを実施しているサッカー群27名、バレーボールを実施しているバレーボール群40名、スポーツを実施していない対照群25名であった。(結果)大腿骨骨密度はサッカー群とバレーボール群が対照群と比較して高かった。25-OHD濃度はサッカー群がバレーボール群、対照群と比較して高かった。(結論)閉経前のシニア女性において、サッカー群はバレーボール群と対照群よりも25-OHD濃度が高かった。また、骨密度はサッカー群とバレーボール群が対照群よりも高い傾向が見られた。したがって、閉経前女性によるサッカーの実施は、骨粗鬆症予防の有効な手段になる可能性がある。
3: やや遅れている
新型コロナ感染症の影響で、サッカーに関わるイベント(大会)の多くが中止・延期となったため。
2023年5月にオランダ(フローニンゲン)で開催される「World Congress on Science and Football 2023」および2023年11月に横浜で開催される「第34回日本臨床スポーツ医学会学術集会」において、研究結果を発表する予定である。
新型コロナ感染症のため、サッカー関係のイベント(大会)が中止・延期となったため。次年度使用額については、2023年度に開催されるサッカー関係のイベント(大会)に参加する際使用する。
すべて 2022
すべて 雑誌論文 (3件) (うち査読あり 3件、 オープンアクセス 1件) 学会発表 (14件) (うち招待講演 3件) 図書 (2件)
Cartilage
巻: 13 ページ: 148-156
10.1177/19476035221132262
Juntendo Medical Journal
巻: 68 ページ: 222-227
Juntendo Health Science Journal
巻: 3 ページ: 10-26