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2023 年度 実績報告書

訪日外国人が見た近世日本のスポーツ ―幕末~明治初期の見聞録を中心に―

研究課題

研究課題/領域番号 21K11374
研究機関東洋大学

研究代表者

谷釜 尋徳  東洋大学, 法学部, 教授 (40527933)

研究期間 (年度) 2021-04-01 – 2024-03-31
キーワード訪日外国人 / 見聞録 / 異文化交流 / 娯楽 / スポーツ
研究実績の概要

本研究は、従来注目されてこなかった、幕末~明治初期の訪日外国人の見聞録を史料として、近世日本のスポーツの実際を明らかにすることを目的に行われた。
最終年度にあたる2023年度は、幕末期のペリー来航時に行われた江戸の力士たちによる相撲実演について、ペリー艦隊側が記した見聞録と日本側に残された史料の比較検討を行った。ペリー艦隊の公式遠征記録として”Narrative of the expedition of an American squadron to the China Seas and Japan:Performed in the years 1852・1853 and 1854”、ウィリアムズの随行日記として”A journal of the Perry expedition to Japan (1853-1854)”を用いた。史料の分析および比較検討の結果、ペリー来航とは、日米双方の者同士が、スポーツを通じて異文化を認知する重要な機会を提供するもであったことが明らかになった。これまでの3年間におよぶ研究により、訪日外国人の見聞録は、彼らがみた実体験に基づく客観的な情報が高い精度で記録され、近世の日本人が生き生きとスポーツを楽しむ姿を今日に伝える価値ある史料群であることが確認できた。
また、本研究によって、近代化以前の日本人のスポーツ活動の一端が明らかになり、今日に連なる日本的なスポーツの原風景を多少なりとも浮かび上がらせることができたと考える。

  • 研究成果

    (5件)

すべて 2024 2023

すべて 雑誌論文 (4件) (うちオープンアクセス 2件、 査読あり 1件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] 蹴鞠と日本人 ―外来スポーツの受容と成熟の歴史―2024

    • 著者名/発表者名
      谷釜 尋徳
    • 雑誌名

      本郷

      巻: 169 ページ: 31-33

  • [雑誌論文] 寛政3年の江戸~鎌倉間の遠足について ―近世武士の長距離走の実際―2024

    • 著者名/発表者名
      谷釜 尋徳
    • 雑誌名

      TOYOスポーツセンター紀要

      巻: 1 ページ: 43-59

    • オープンアクセス
  • [雑誌論文] 安政元年のペリー来航時の相撲実演について ―江戸の相撲取たちの動向を中心に―2023

    • 著者名/発表者名
      谷釜 尋徳
    • 雑誌名

      東洋法学

      巻: 67巻1号 ページ: 1-37

    • オープンアクセス
  • [雑誌論文] 前近代(江戸時代以前)日本のスポーツ観の変遷2023

    • 著者名/発表者名
      谷釜 尋徳
    • 雑誌名

      体育の科学

      巻: 73巻1号 ページ: 726-730

    • 査読あり
  • [図書] スポーツの日本史 : 遊戯・芸能・武術2023

    • 著者名/発表者名
      谷釜 尋徳
    • 総ページ数
      224
    • 出版者
      吉川弘文館
    • ISBN
      9784642059800

URL: 

公開日: 2024-12-25  

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