• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2023 年度 研究成果報告書

骨格筋線維の可塑性に対するマップキナーゼの作用

研究課題

  • PDF
研究課題/領域番号 21K11391
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分59020:スポーツ科学関連
研究機関熊本大学

研究代表者

大石 康晴  熊本大学, 大学院教育学研究科, 教授 (10203704)

研究期間 (年度) 2021-04-01 – 2024-03-31
キーワードマップキナーゼ / ERK1/2 / p38 / MAPK / ヒラメ筋 / ウィスターラット / 筋線維組成 / ミオシン重鎖
研究成果の概要

実験1と2では、生後4週齢のWistar系雄ラットにスプリントおよび持久トレーニングを5週間負荷した。両筋共に筋線維組成に変化は認められず、また、リン酸化ERK1/2タンパク質発現量も両筋共に全く変化はみられなかった。リン酸化p38マップキナーゼタンパク質発現量は、ヒラメ筋において有意な増加が認められた。
実験3では、生後6週齢のWistar系雄ラットの後肢を11日間懸垂し、ヒラメ筋について分析した。筋線維組成は遅筋線維の割合の減少とハイブリッド線維の増加がみられ、リン酸化ERK1/2, リン酸化p38マップキナーゼの発現量増加が認められた。

自由記述の分野

スポーツ生理学、骨格筋生理生化学

研究成果の学術的意義や社会的意義

リン酸化マップキナーゼ発現量は、スプリント走または持久走に対しほとんど変化がみられなかった結果に対し、11日間の後肢懸垂後、ヒラメ筋の組成がfast type 方向へと変化し、この時リン酸化ERK1/2とリン酸化p38マップキナーゼタンパク質発現量は有意に増加した。
これらの知見は、筋線維の萎縮が進行する段階において、リン酸化マップキナーゼの作用により筋線維内のfast type ミオシン重鎖発現が促進されたことを示唆しており、マップキナーゼが筋線維の fast myosin phenotype 発現に強く関与していることを示す生理学的および学術的に重要な知見である。

URL: 

公開日: 2025-01-30  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi