本研究成果の学術的意義は、スマートフォンで映像を見るだけのトレーニングで打撃パフォーマンスを向上させることができるという点である。バスケットボールのスリーポイントシュートの軌道をスマートフォンで見るトレーニングの研究やバレーボールのブロックの研究でも相手セッターの早回し映像をスマートフォンを用いてみるトレーニングによる効果を明らかにしているが、この野球の打撃においてもトレーニングが成功したことから、パフォーマンス向上へのエビデンスが得られ、現場へのフィードバック、すなわち多くの選手への普及につながるものと考えられる。時間と場所を選ばず、怪我をしている選手でもトレーニングが可能である。
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