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2021 年度 実施状況報告書

ハムストリングス肉離れの受傷リスクを予測するスクリーニングテストの開発

研究課題

研究課題/領域番号 21K11396
研究機関徳山大学

研究代表者

小野 高志  徳山大学, 経済学部, 准教授 (80614346)

研究期間 (年度) 2021-04-01 – 2025-03-31
キーワードハムストリングス / 肉離れ / 受傷リスク / スクリーニングテスト / 片脚デッドリフト
研究実績の概要

2021年3月までにすでに取り掛かっていた研究計画1の実験データを解析した。実験は研究協力者の所属機関である早稲田大学・東伏見キャンパスにて予定通り行った。肉離れの既往歴のある15名の被験者(陸上短距離走、サッカー)に対して片脚立位での股関節伸展運動を行ってもらい、三次元動作解析、体幹・下肢の筋電図解析、足底圧分布計測を行った。実験の結果、肉離れ既往歴のある脚では既往歴のない脚と比較して身体制御が安定せず、その原因として骨盤前傾を制御する際のハムストリングス各筋の活動が低下している可能性が考えられた。
新型コロナウィルス感染症の影響により参加を予定していた国内外の学会が延期や中止となったこともあり、本実験の結果は今年度中に国内の学会にて発表することを予定している。
2021年4月より所属先が変更となった関係で、研究計画2のプロトコルの見直しと実験環境の整備に取り組んだ。当初の計画では片脚立位時の身体制御パラメータとして足底圧分布を計測する予定であったが、全身の身体制御という観点から重心軌跡を計測することとした。15名の被験者に対し、過去の既往歴調査、整形外科医師による問診、理学療法士による筋タイトネスやアライメントの評価、等速性筋力測定器を用いた下肢の筋力測定、両脚での静止立位時の重心軌跡の測定を行った。これらのデータを前向き研究の基礎データとするとともに、今後さらにデータ数を増やし、ハムストリングス肉離れの発生状況との関係を追跡することにより、受傷リスクのスクリーニングテストの開発に繋げていく予定である。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

2021年4月より所属先が変更になった関係で、あらためて実験環境の整備に取り組む必要が生じたが、2021年3月までにすでに行っていた実験において研究計画1については十分なデータが収集できている状況である。2022年度中に研究計画1の成果を公表するとともに、研究計画2の準備を進めていく予定である。

今後の研究の推進方策

研究計画1の成果を2022年度中に国内の学会にて公表する予定である。並行して研究計画2の準備として前向き調査のための基礎データの収集を進めていく。

次年度使用額が生じた理由

2021年4月より所属先が変更となった関係で、研究プロトコルの見直しと実験環境の整備を行う必要があったこと、新型コロナウィルス感染症の影響で発表を予定していた国内外の学会が延期や中止となったことなどから、必要な備品の購入や学会発表に掛かる旅費の支出を見合わせた。
2022年度中に必要な設備備品の購入、学会発表を複数回予定しており、前年度に支出を予定していた分も含めて助成金を支出する計画である。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2021 その他

すべて 国際共同研究 (1件) 雑誌論文 (1件) (うち国際共著 1件、 査読あり 1件)

  • [国際共同研究] Zentrum(スペイン)

    • 国名
      スペイン
    • 外国機関名
      Zentrum
  • [雑誌論文] Neuromuscular responses of the hamstring and lumbopelvic muscles during unanticipated trunk perturbations2021

    • 著者名/発表者名
      Ayako Higashihara, Jurdan Mendiguchia, Takashi Ono, Yasuharu Nagano, Shogo Sasaki, Shinshiro Mineta, Norikazu Hirose
    • 雑誌名

      Journal of Sports Sciences

      巻: 40 ページ: 431-441

    • DOI

      10.1080/02640414.2021.1996986

    • 査読あり / 国際共著

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公開日: 2022-12-28  

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